【おまかせコース】の今夜の温かいアントレはこちら!Saint-Marcellin en fondue
ボジョレと完璧な組み合わせ
これこそ真のマリアージュ
Saint-Marcellin en fondue,
aux crêpes parmentier
サンマルスランのフォンデュ
Salut! Tu vas bien?
どうも、シェフです。
「お気に入りのフロマージュは何?」
リヨンの街で、誰に聞いても決まった答えが返ってくるほどの人気のチーズ。それが、サンマルスラン。そう、リヨンのフロマージュと言えば、サンマルスランなんだ。
白カビチーズというカテゴリーに分類されるけど、その味わいは他に類を見ない。まず、白カビチーズ特有のあの噛み応えのあるマッシュルームを思わせる表皮がない。いや、あるんだけど極限まで薄く、じつになめらか。熟成がすすむと形が保てないほど柔らかになるから、あらかじめ陶器の器に収まって流通してるのもなんとも愛らしい。濃厚なミルク感と発酵バターのような旨みが口いっぱいに広がる、唯一無二のフロマージュ。としか書きようがないほど、とんでもなく旨いフロマージュなんだ。
ところで、この Saint-Marcellin サンマルスラン には、とっておきの伝説があるのを知っているかな? たまらなく美味しい & 誇りに思う伝説 というふたつのエレマンがあるから、リヨンで最も大切にされてるんだね。
今日のBlogは、そんなリヨンっ子が愛してやまない サンマルスランの伝説を。
感動秘話!? だからね、ハンカチのご用意をお忘れなく!
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リヨンっ子が愛する、サンマルスランの伝説
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時は15世紀。
リヨンの南東、風光明媚なヴェルコールの森。
のどかで美しい森の中、木こりがいつも通りに仕事をしていた。
仲良し2人組の名前は、リショーとブイヤン。
目当ての大木を斧でリズムよく切っていく。ヘイヘイホー、ヘイヘイホー。
まさに息のあった名コンビ。
今日も、いい音を響かせてる。
でもこの日は、特別なことが起こった。
それほど離れていないあたりから、叫び声が聞こえたんだ。
「助けてくれぇ~~~~!」
ふたりは急いで駆けつけた。
青年が熊と遭遇してしまったようだ。
ふたりの木こり リショーとブイヤンは熊を追い払い、九死に一生を得るもまさに危機一髪。すっかり憔悴しきったその青年を、自分たちの小屋へ連れていき、自分たちが後で食べるはずだったパンとチーズを振る舞ったんだ。
陶器に入った可愛らしいチーズ。
暖炉で少し温めて、とろとろになったところをすくって食べるよう勧めた。
うっとりするほどなめらかで、濃いミルク感。
ヘーゼルナッツの香りと、バターのような満足度。かすかにフルーツの爽やかさも感じられ、あまりの美味しさに、その青年は夢中で平らげてしまった。
すっかり元気になった青年。聞くと、自分はこの国の王太子だという。
2人の木こりは驚いた。なんと! 将来の国王陛下じゃないか!
狩りの途中で一行とはぐれて道に迷っていたそうな。
リショーとブイヤンは、
無事で何よりと胸をなでおろし、安全なところまで見送ったとさ。
めでたし、めでたし。
王太子は、のちの ルイ11世。
命の恩人である二人の木こりに感謝し、爵位を与えたほど。←すごいよね。
そして、山小屋で食べた あの美味しかったチーズの味が忘れられず、「私の食事には必ずあのフロマージュを出すように」と御触れを。以来、サンマルスランはフランス王家御用達だ。
(→)ルイ11世
そんなエピソードを持つ、サンマルスラン。
だから、リヨンっ子が誇りにしている伝説のフロマージュなんだ。
愛される理由、美味しいだけじゃないんだね。
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かわいい陶器の器に収まったサンマルスランを、器ごとオーヴンで温める。その薄い皮を残したまま、中身がとろとろに溶けたところをスプーンで掬ってパクリ。香り高くとろけたチーズが口の中いっぱいに広がって…。もう鼻から抜ける息ももったいないくらいな幸せが満ちる瞬間だ。
Saint-Marcellin en fondue,
aux crêpes parmentier
サンマルスラン の フォンデュ
クレープ・パルマンティエ添え
専用の陶器に入った小ぶりな白カビチーズ。
うっとりするほどなめらかで、バターミルクの芳醇さ。
ぎりぎりまで薄い湯葉のような皮がたまらない。
ヘーゼルナッツ、かすかにフルーツの爽やかさ。
ルイ11世を救った伝説を持つサン・マルスラン。
ポール・ボキューズもその味に惚れ込んだ
リヨンっ子自慢のフロマージュ。
熱々のとろっとろを、召し上がれ!
うっとりするほどなめらかで、バターミルクの芳醇さ。
ぎりぎりまで薄い湯葉のような皮がたまらない。
ヘーゼルナッツ、かすかにフルーツの爽やかさ。
ルイ11世を救った伝説を持つサン・マルスラン。
ポール・ボキューズもその味に惚れ込んだ
リヨンっ子自慢のフロマージュ。
熱々のとろっとろを、召し上がれ!
(→)ルイ11世
このフォンデュは、器の中でとろけたチーズを食べる料理。
どうぞ、きれいに残さずスプーンですくって最後までお召し上がりください。
そして何といっても、サンマルスランはボジョレとの相性が抜群なんだ。究極のマリアージュとはこういうことなのかと、誰もが驚く その相性。リヨンっ子が愛してやまない3つ目のエレマンは、間違いなくこれだね。(リヨン料理とボジョレワインが究極のマリアージュを奏でる訳 ⇒blog)
スプーンでサンマルスランを掬っては、ボジョレをひとくち。
うっとりとした余韻を味わって、
とろける芳醇を掬って食べては、また ボジョレをひとくち。
うっとりとしたため息をこぼして、
柔らかでナッティな薄皮を噛みしめて、またまたボジョレをひとくち。
目を閉じて、香りまでとろけていく様をじっくりと味わう。
ね。無限ループにハマっちゃう、これぞ、究極のペアリング。
そして添えてあるのは、
これまたリヨン名物・じゃが芋のミニパンケーキ(crêpes parmentier → blog)。食べ進んだ後半に、小さく切っては 味変を楽しむイメージで、器の中に残ったチーズを絡めてパクリ。そしてまた、ボジョレをひとくち。
こんなに美味しい料理を日常に食べられるリヨンっ子が恨めしく感じちゃうこと請け合いです。
優しさあふれる味わい、癒される香りと、素朴なのにこんなにも後を引く美味しさ。
ボジョレワイン片手に、今夜もリヨンの美食をお楽しみください。
リヨンの南東、ヴェルコールの森
黒板のフランス地図から探しては、
いまは、国立自然公園になってるこの地で
王太子だったころのルイ11世が 600年前に
いまは、国立自然公園になってるこの地で
王太子だったころのルイ11世が 600年前に
やんちゃな青春時代を過ごしてたって
想像してみるのも、
う~ん、悪くない。
う~ん、悪くない。
NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
フランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を
chef
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