塩気と甘いコクのバランスが絶妙。ロックフォール【Roquefort】

 
Salut! Comment ça va? 
どうも、シェフです。

今日は、ブルーの王様を。

その名を轟かせたのは、8世紀末。
カール大帝が、ふいに訪れた教会。出されたのは、カビの生えたフロマージュ。カビを外して食べようとしたところ、司祭が言う。
「恐れながら、そのカビが一番おいしいところでございます。」と。
いたく気に入った大帝は、毎年、馬車2台分を私のもとに送るようにと伝えたとか。

ロックフォール

口に含んだ瞬間から優しさを伴う花の香り。
高山植物の花のようなイメージ。

上あごで潰すように味わうと、崩れるように溶けていく。
じわっと広がるにつれ、クランベリーのような爽やかさに心躍る。

そして、力強いうま味と バターを思わせる甘いコクが、
青かび特有の結晶のような塩味と重なり合って、滲み出るようにとめどなく溢れてくるんだ。

Roquefort
ロックフォール

逸話の多い、ロックフォール。誕生秘話も欠かせない。

羊飼いの青年が、美しい村娘に夢中になって、
そのまま追いかけ、洞窟にパンとチーズを忘れていった。
しばらくして洞窟に戻ったら、チーズに青カビが。
恐る恐る食べてみたら、得も言われぬ美味しさに!

ね。なんともフランスらしいエピソード。
彼の(積極的な)恋心がなければロックフォールは生まれなかったんだね。

いまでもロックフォールは、
その洞窟から採取した青カビを使い、この洞窟で熟成させてるって聞くと、
そんな伝説も、信ぴょう性が増してくるよね。


王様気分で ロックフォールを味わいながら、
羊飼いの恋は成就したのか、いっしょに考えてみない?





Bon appétit et large soif !
chef


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チーズを一層美味にする 果実由来の蒸留酒
オ・ド・ヴィ  Eau-de-vie
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フロマージュとの真のマリアージュ№1は? 実は、ワインではなく果実由来の蒸留酒

メイン料理のその後は、オ・ド・ヴィ、一択です。

アルコール度数が高いから、飲み方(味わい方)にはコツがある。
飲むんじゃなくて、香りを楽しむのが蒸留酒。
必要ならば、じっくりレクチャー付きでお楽しみいただけます。

ビストロの締めくくりに、念願の オ・ド・ヴィ デビュー。全力で応援しますよ。

さぁ、大人時間の始まりだ!( → Eau-de-vie )
時間をかけて味わう 奥深い世界へ、ようこそ♡

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Bistro Tableau Noir(←Website)