Ossau-Iraty

今日は、Brebis(ブルビ)を紹介。

ブルビは、羊乳のチーズのこと。ほんのり甘く、香り高いブルビ。
やさしくもコクのあるこの味わいは、きっと好きな人も多いんじゃないかな。


Ossau-Iraty
オッソ・イラティ
Ossau-Iraty-Brebis,Pyrénées
オッソ・イラティ・ブルビ・ピレネ
(ピレネのオッソ渓谷とイラティ森の羊)



このフロマージュは、セミハードに分類される、非加熱圧搾タイプのブルビ。
ギリシャ神話・太陽神アポロンの息子が作ったという伝説が残ってるくらい、古くからピレネ山脈の麓、バスクの地だけで愛されてきた。

でもその昔は、特に名前もなかったらしい。
名前のないチーズ。

あえて言えば、「山の羊のチーズ」って名前かな。

正式名称は、
Ossau-Iraty-Brebis,Pyrénées
オッソ・イラティ・ブルビ・ピレネ
(ピレネのオッソ渓谷とイラティ森の羊のチーズ)

こんなに長く、取って付けたようなこんな名前になったのも、近年になって名付けられたことに起因する。

独特の歴史と文化を持つバスクだけで食べられてきたから、長い間、名前なんか必要なかったんだね。
名前も必要ないくらい、いつもそばにある、嫉妬しちゃうくらい人々の生活にしっかりと根付いたブルビ。
まさに土着のブルビだ。

クリーム色の締まった肉質。
きめが細かく、類を見ないほどの繊細な味わいが魅力。
ブルビ特有の甘いミルク感、ヘーゼルナッツと蜂蜜に、ほのかにカカオの香しさ。
ときおり見える白い斑点は、アミノ酸の結晶。旨味の宝庫なんだ。

薄切りをかみ砕きながら、舌の上で溶かすように、深いコクをとろんと味わう。

流行りの、口に入れた瞬間からうまい、
そんな見るからにとろけたやわらかいのだけがフロマージュじゃない。
この硬派なブルビは、こっちから美味しさを探しに行く楽しみを教えてくれる。


 - セミハードはちょっとね。
なんて、食わず嫌いしてる場合じゃないと思うよ?

同じく繊細さが魅力の、ビストロのワインを含みながら
ベレー帽の故郷のコクをじっくり味う夜にしてみようか。






フランスって美味しい!
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