家でタブロ パテ・ド・カンパーニュ



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フランスの味を紹介する新シリーズ、「レシピブログ・家でタブロ」
今日は、パテ・ド・カンパーニュ。

Pâté de campagne

驚いてる?
僕にとっては、そんな表情も大好物!
店でしか食べられないものだと思ってるでしょ。

作れます。


しっとり芳醇、肉感があって噛みごたえあるけれど、なめらかで
飲み込んだあともしばらく続く、あの長い余韻。
ワインがないと始まらない、ビストロの看板メニュー。
それが家で作れちゃう!頑張っちゃうしかないでしょ。


まず、僕がいつも作ってるパテはこんな風に作ってる。

Pâté de campagne
パテ・ド・カンパーニュ (← 詳しくは、クリック‼)


部位に合わせたサイズに切り出した豚肉を一晩マリネして、ミンチにかける。石畳を模したモザイク模様は、レバー・背脂・オリーヴ。玉ねぎは色がつく手前まで炒めて、縮み防止のためにレバーは表面だけを強火であおってからポルトを回しかけ、背脂はカットして冷凍庫で冷やす。混ぜながら、水分量と粘りを確認しつつタネを仕込むことから始める。
う~ん、このままだと家でつくるのはちょっと難しそう。

そもそも、ミンチの機械がある家ってあんまりないよね。
家で再現できない作り方を紹介しても仕方ない。
現実的な、でも、間違いなく美味しいパテドカンパーニュの作り方、
こっそり教えちゃいます!メモのご用意を!


左下から時計回りに
鶏レバーとハツ(下処理して刻んだもの)
(→)少しだけ処理の仕方載せてます。
と、豚ひき肉。

上から時計まわりに、
塩・黒胡椒・オールスパイス・砂糖

マデラ・コニャック
にんにくすりおろし・玉葱・パセリ・溶き卵
材料

豚ひき肉 550g
鶏レバー・ハツ 合わせて200g

玉葱 150g(小1個)(みじん切り)
にんにく 1片 (すりおろし)
卵 1個(60g)(溶きほぐす)
パセリ 1枝 (葉はみじん切り 茎は焼成時に)
ローリエ 1/2枚

塩 10g
黒胡椒 1g
オールスパイス 1.5g
砂糖 1.5g

マデラ酒 大さじ1強
コニャック 大さじ1 

スライスベーコン15枚(型に敷き込む用)

スパイスの計量は難しいね。塩をグラムで計量したら、
上の写真と比較して、塩との対比で目分量で量っても。



パセリの茎・ローリエ以外をすべてボールに入れて、よく練る。
ハンバーグと同じだね。
練りが足りないのも困りものなんだけど、
練り過ぎも禁物。

結着が弱いと、ねっとり感がでないでもろもろした仕上がりに。
結着が強すぎると、固く締まって逆にジューシーさがなくなる。
なにごともいい加減(良い加減)の見極めが大切。

写真みたいに、ボールに筋が出てきたら、もうOKだからね。


型は、テリーヌ型じゃなくても、
ココットとか、グラタン皿でOK.
ベーコンを少し重なるように敷いて、

少しこんもりするくらいタネを入れる。
なるべく空気が入らないように底までしっかりと。
空気(穴)が入ったまま焼くと、
レバーが酸化して黒ずんで仕上がるんだ。

厚手のタオルの上で、
型を数回叩きつけるようにして空気を抜く。
あまり激しくやると、ベーコンがずれるからほどほどに。

残りのベーコンと、垂らしていたベーコンで蓋をして、
パセリの茎・ローリエを乗せる。

準備万端!
焼くぞ~‼

オーヴンは150℃に予熱。
アルミ箔を2枚重ねて蓋にする。
ペーパーを敷いて、
沸騰させた熱湯を型の半分の高さくらいまで入れ、
150℃のオーヴンへ。

時間は型によって違うけど、
写真の感じで、
ココット40分、グラタン皿50分。

温度計があれば、中心温度が65℃になればOK!



焼きあがったらとり出して、
内容量と同じ重さの重しを乗せる。

(今回は、タネの総量約1㎏。
重しに、ココット200gとグラタン皿400g×2個)

空気を抜いて日持ちさせることも狙いだけど、
味、テクスチャーの問題。
パテは、みっちりしたほうが美味しい。
そのためにはある程度の重さをかける必要があるけれど、
重すぎると、水分(旨み)が抜けて美味しさは半減。

しっとりと、ねっとりと味わえるパテのための
ベストな重しの重量はズバリ「タネと同重量」なんだ。

重しをしたまま、1時間。
これで、しっとりと、ねっとりと味わえるパテの完成だ。

1時間すれば粗熱は取れてるから、
重しは外して、ラップをして冷蔵庫。
なるべく空気を抜いてぴっちりとラップ。

またまた、今夜はおあずけ。
寝かせるのが好きなブログだね。




味が馴染むまで一晩。冷蔵庫のなかで魔法がかかるんだ。
さぁ いよいよ、実食!

Pâté de campagne
パテ・ド・カンパーニュ
僕が普段作ってるパテよりも素朴な美味しさ。
玉葱を生で加えてるから、かすかなシャキシャキが面白いアクセントだ。
ベーコンの薫香が鼻をくすぐり、ハツの食感もバランスがいい。
しっとり芳醇、肉感があって噛みごたえがあるけれど、なめらかで

飲み込んだあともしばらく続く、長い余韻。
ワインがないと始まらない、ビストロの看板メニュー、見事に家で再現できるよ!


サンドウィッチにしてもたまらない。
たっぷりの粒マスタードで。

もうこれは、趣味やおうちクッキングの域を超える仕上がり。
今夜のワインは決まったかな?




ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef

フランスって美味しい!
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