家でタブロ ポール・シャルキュティエール


一覧はこちら→目次
フランスの味を紹介する新シリーズ、「レシピブログ・家でタブロ」
今日は、ポール・シャルキュティエールに挑戦してみよう。

Côte de porc à la charcutière

Porc à la charcutière
豚肉はポークじゃなくて、ポール。
シャルキュティエールは、お肉屋さん(シャルキュトリ)の店主って意味。

豚肉のお肉屋さん風とでも訳せばいいかな。

でも、お肉屋さん風と言われても・・?
さっぱりどんな料理かわかんないよね。

フランスのお肉屋さん=シャルキュトリ(食肉加工食品専門店)に必ずある、あるものを使って仕上げた料理の名前が、シャルキュティエールなんだ。

それはつまり、
・コルニション(キュウリのピクルス)
・マスタード
・玉葱

フランス人にとって、この料理は、
日本人にとっての生姜焼き的な位置づけ。

すっごく美味しくて、みんなが大好きで、今日の献立に迷ったら、
 - 何がいい? シャルキュティエールでいい?
 - うん!!
みたいな。

スープもフォンドヴォも使わず、こんなに美味しいことに絶対に驚くよ。

さぁ、分量だ。
(2人分)
豚ロース 2枚(300g)
塩・胡椒 
強力粉
オリーヴ油 小さじ1 
バター 5g

玉葱 1個(200g)
塩 ひとつまみ
バター 5g

白ワイン 100g
コルニション(キュウリのピクルス) 20g
トマト 1/2個
水 200㏄

ディジョンマスタード 大さじ1強(たっぷりがポイント)
バター 8g(仕上げ)


玉葱は薄切り、コルニションも細く切り揃える。
トマトはコンカセ(ざっくりと角切り)

さっそく、ワイン?
よ~し、グラス用意して‼


ではなくて、
ラップで挟んだ豚ロースを軽くたたく。

繊維をやわらかくするのと、
厚さを揃えるためだ。

このあと、脂身の内側の筋きりをして、
豚ロースが300g、
塩(1.2%)3.6g(だいたいでいいよ。)
と、胡椒。
強力粉を薄くつけて、はたいて、

油とバターで中火で焼いていく。
フライパンはあまりゆすらないで、
膨れてくるお肉の真ん中をヘラで軽く抑えながら焼く。

油がお肉の下から逃げちゃうから、
ときおり、ゆすって、お肉の下に油を行きわたらせてやる。

焼き色がついたら裏返す。
こちら面はさっと(10秒くらい。)
お皿にとり出す。(まだ中心は生でいいよ)

バターを追加して玉ねぎをゆっくり炒めていく。
もちろん塩ひとつまみ。

これくらい、軽く色がついてきたら、

白ワインを入れ、フライパンにこびり付いた旨みを
ヘラでこそぎ落とし煮溶かす。
(→)デグラセ

水分が半分くらいまで煮詰まったら、

コルニション・トマト・水を入れ、
一度、沸騰させる。

表面を焼いた、豚ロースを戻す。
蓋をして、弱火で5分。
(ほんとに弱火。ぎりぎり沸騰して、蒸気がこもるくらい)
これで、しっとり火が入って、甘みと酸味と香りの移ったお肉に仕上がる。
ここでグラグラ煮ちゃうと、お肉が固くなっちゃうぞ!

豚ロースはお皿にとり出し、ラップをかけておく。
このまま、煮詰めてソースにするよ。
5分くらいしたら、ちょうど良い感じ。

お皿にとり出しておいた、お肉の下にも
美味しいエキスがたまってるはずだから、そのエキスも加えて、
ディジョンマスタードも加えて、
味を見て、塩・胡椒。
最後に、バターを溶かして(モンテ・オ・ブール)、
出来上がりだ!


※ソースを作ってて、煮詰まり過ぎちゃったら、
あわてないで、水を加える。
蒸発したのは水なんだから、
スープとか味のあるものを加えると、
濃くなり過ぎちゃうよね。


ためしに豚ロースをカットしてみる。
どう?
完璧だ。
このブログに沿ってやれば出来ちゃう安心感。


付け合わせも簡単に作っちゃおっか。
じゃが芋を皮をむいて、芽をとって、
1㎝くらいの同じ厚さにカット。
茹でて、十分にやわらかくなったら、
すこし、粉ふきにして、ヘラでざっくりつぶす。
軽めに塩・胡椒。

裏ごす必要もなし。この素朴さがたまらない。
そして、バターを少し落として完成だ。

塩・胡椒は、ほんとに軽めがおすすめ。
じゃが芋の味が生きるし、
ソースと絡めて食べるからね。

「豚ロース肉のお肉屋さん風」
玉葱の甘さ、ピクルスの食感と酸味、
マスタードと白ワインの香りがやさしく包み込む。



説明のためにお肉を切って盛りつけたけど、
やっぱり食べる時に切るのが望ましい。
ってことで、

Côte de porc à la charcutière
(コート・ド・ポール・アラ・シャルキュティエール)
ポール・シャルキュティエール


ポール・シャルキュティエール
豚ロース肉のお肉屋さん風

玉葱の甘さ、ピクルスの食感と酸味、
マスタードと白ワインの香りがやさしく包み込む。
あまりに優しさあふれるソースに、ガリガリひいた黒胡椒がアクセント。
ナイフで切った豚肉にソースをたっぷり絡めて、、、パクリ!
あぁ、フランスって、なんでこんなに美味しんだろう。






ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef


フランスって美味しい!
 Bistro Tableau Noir 

ご予約はお電話で。

Tel : 087-813-2014

定休日は火曜日です。