家でタブロ 鶏レバームース


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フランスの味を紹介する「レシピブログ・家でタブロ」
今日は、リクエストのあった
鶏レバーのペーストと、鶏レバーのムースに挑戦だ!

Pâté de foies de volaille
鶏レバーペースト
Mousse de foies de volaille
鶏レバームース

早くやってほしいって声は確かに届いてたんだけど、
作り方が、何パターンかあって決めかねてて。

僕の店では、マリネしたレバーを乳化させて、パッセして、湯煎にかけてオーヴンで火入れを見極めるって工程で作ってるんだけど、
(→)鶏レバーのパテ Gâteau de foies de volaille froid
ブログでポイントをどこまで伝えられるか心配なので、

今日は、一番失敗しない作り方を伝授します。
もちろん手抜きって訳じゃない。
満足できる(ワインがすすむ)味になるから、期待して!

まずは、そのままでもアテになる鶏レバーのペーストをつくって、
そこから展開して、ムースに仕立てる方法だ。いくよ!


材料

鶏レバー 200g

玉葱 10g
人参 10g
セロリ 10g
にんにく 1/2片

(オリーヴ油小さじ1+バター5g)炒め用

塩 4g

無塩バター 30g
マデラ酒 30g

作り方。
①レバーをそうじして、冷水で洗う。
②香味野菜、レバーを炒める。
③マデラ酒を加えて(レバーは火が入ってる(食べられる)状態)、ミキサーにかける。
④バターも加えて回し、これでレバーペーストの完成。
⑤ ④にホイップクリームを混ぜ合わせ、レバームースの完成だ!

鶏レバーの筋とその下にある血管を取り除き、
冷水にさらす。
きれいになるまで、何度か水を入れ替る。

必ず、氷水で。
温度の上昇はレバーの匂いのもと。
足の速い食材だから気を付ける。


ペーパーにとり、水けをふく。
塩2g・胡椒する。


香味野菜を弱火で炒める。


十分にしんなりしたら、レバーを加え中火で炒める。
じっくりと片面焼いて、裏返す気持ちで。


焼き色がついたら裏返す。
焼き色、大事だよ!
この焼き色が、食べたときの香ばしさのもとになる。

でもレバーって、脂肪分が少ないから、
焼き過ぎると、ぱさぱさになって美味しくないよね。
見極めポイント↓

さわって、弾力で確かめてもいいんだけど、
不安ならば、切って、見て、確かめる。

赤黒くない、薄いピンク。
きれいなロゼ色。

このあと、マデラ酒を加えて余熱でも回るから、
このくらいで完璧だ。


マデラ酒を加えて、アルコール分を飛ばす。


少し水分が残ってていいから、
ミキサーへ。

塩1g・胡椒。


裏漉さないから、よーく回す。なめらかに。



バターを加えて、さらに回す。

残りの塩1gは、この時味を見て調整する。
レバーに火が通ってるから、食べて確認できるよ。


このまま、型に詰めて、冷蔵庫で冷やしたら、
「鶏レバーペースト」の完成!

おすすめは、パンドカンパーニュと、オレンジの皮のシロップ煮。
黒胡椒をガリガリやって、ゆっくりと余韻を愉しんで。

たまんないね。


で、このまま終わっちゃいけないから、酔っぱらう前に、忘れずに続きを。


鶏レバームースの作り方。
といっても、難しいことはない。
完成したレバーペーストをよくほぐして、ホイップクリームと合わせたらレバームースの出来上がり!

生クリームの分量は、レバーペーストの半量。
塩を軽くひとつまみ入れて、しっかりと泡立てておく。

しっかり冷えて固まったレバーペーストは、ボールにとってゴムベラでよくほぐす。
そこへまずは1/3量のホイップクリームを混ぜる(捨てホイップの気持ち)。
だいたい混ざったら残りのホイップクリームも加えて、ふんわりと混ぜ合わせる。
これで口溶けなめらか、鶏レバームースの完成だ!


口に入れた瞬間から溶けていくうまさ。

その笑顔が美味しそうです。


ペーストも、ムースも、どちらもうまい。
それぞれに良さがある。
今夜は、どっちで過ごそうか?




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