家でタブロ ソースヴィネグレット



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フランスの味を紹介する新シリーズ、「レシピブログ・家でタブロ」

今日は、sauce vinaigrette (ソース・ヴィネグレット)
日本だと、フレンチドレッシングって呼ばれてるよね。





ドレッシングの役割は、野菜にドレスを着せること。

素材をより魅力的にするために。

素材の味を覆い隠すことでは、決してない。

 


日本はドレッシングの種類が豊富。
フランスのスーパーでも、実は既製品が棚にたくさん並んでて、ちょっと夢がなくなっちゃうけど、それ以上かもしれない、日本人のドレッシング嗜好、ドレッシング崇拝。どこまで強くなるのか。

東京の専門学校でフランス料理を教えていた頃、生徒たちに聞いたことがあるんだ。
家に市販のドレッシングどれくらいある?って。
2~3種類かなと思ってたら、平均5種類くらい。多い家庭だと8~10種類くらい冷蔵庫に入ってるって驚愕の答えが!

家族、ひとりひとりの好みが違くてどんどん増えちゃうんだって。
どんだけドレッシング持ちなんだ!ってみんなで大笑い。
これからプロになるんだから、ドレッシングくらい自分でつくろう!って授業を続けたことを覚えてる。

生徒たちの話をよくよく聞いて分かったことは、
サラダの味は、ドレッシングの味。だと思ってる生徒が、ほとんどだってこと。
だから、トマトのサラダも、胡瓜のサラダも、クレソンのサラダも、レタスのサラダも、ぜ~んぶ、○○○○ドレッシングの味。

ドレッシングが主役?
このままじゃ、素材の味がわからない料理人になっちゃう。
彼らに伝わったかはわからないけど、かなり、危機感をもって教えたっけ。(熱血だったな~)





基本は、酢1:油3

塩      2つまみ
胡椒     少々
マスタード ティースプーン1杯
酢 30㏄
油 90㏄

僕は赤ワインヴィネガーでつくる香りがお気に入り。
もちろん、白ワインヴィネガーでも。

マスタードは、出来ればディジョンマスタードを。
日本のマヨネ○ズのメーカーのが簡単に手に入るはずだけど、
ちょっと変わった味がするんだ。好みだけど。

空になったペットボトルでつくると楽チンだ。
目で見て、酢の3倍量の油を入れる。
酸っぱいのが苦手なら、油を増やす(4倍量にする)
写真の油はピュアオリーヴ油。


で、フタをしっかりとして(!注意!)、シェイク。
完成だ。


マスタードの力で、やや乳化された状態。
でもすぐ元に戻るよ。(分離する。)

冷蔵庫に入れておいて、使うときにシェイクする。(蓋チェック!)
必ず分離するから、そのたびによく振ってね。

基本を覚えたら応用は無限にできる。
酢を、違うヴィネガーに変えてみる。レモンのしぼり果汁も爽やかでいい。
油も、クルミオイルやごま油をブレンドしても面白そう。
塩を、醤油に変えたら?
マスタードだって、粒に変えてみる。
玉ねぎのすりおろしやにんにくを加えて刺激を加えても。



明日はこのドレッシングでサラダをつくろう!
レストランで食べる美味しいサラダの秘密、公開しちゃいます。









ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef




フランスって美味しい!
Bistro Tableau Noir 

Tel : 087-813-2014

定休日は火曜日です。