Crème caramel aux poivrons rouges


夏はリヨンを飛び出しヴァカンスの地へ
旅する気分で味わう プロヴァンス


Salut! Tu vas bien?
どうも、シェフです。

普段は甘いもの食べないんだけど、って誰かに言い訳をしつつデセールを注文する。
根っからのワインラヴァーなお客様が、フロマージュのあと、今夜のデセールに興味津々。

そう。
デセールが、今夜の主役を張ることが出来ることこそ、ビストロの醍醐味。
真打ちは最後に登場するでしょ?

おまたせ。夏のクレームカラメル、登場です!

真っ赤に熟した赤ピーマンの甘さ、夏の香り。
たっぷりカラメルのしっかりした苦味。
ぎりぎりのやわらかさ、なめらかさ、そして濃厚さ、満足感。


Crème caramel aux poivrons rouges
(クレムカラメル オ プワヴロン ルージュ)
赤ピーマンのクレームカラメル


この赤ピーマンのクレームカラメルは、
南仏のカフェで出会った、忘れられない味なんだ。

Aix-en-Provence
エクサンプロヴァンス

プロヴァンスの代表的な観光地のひとつ。
場所は、Marseille(マルセイユ)から北に30㎞くらい。
セザンヌが描いた、Sainte-Victoire(サントヴィクトワール山)が有名だよね。

街の名前のAix(エクス)は、ラテン語のアクア(水)から。
古代から湧水が豊富な場所だったんだ。
人が集まるには水が必要。重要だよね。

馬車道として整備された、味のあるミラボー通り。
そしてわき道に入っても、広場には必ず噴水があって、傍には素敵なカフェがある。
歴史を感じる、少し落ち着いたこの街の雰囲気が結構お気に入り。

で、ふらりと散策してて、苔むした噴水に癒されてから偶然入ったカフェで
クレームカラメル(プリン)がメニューにあって、それも赤ピーマンの!!

いかに南仏といえども、それはやり過ぎでしょ!
って心の中でツッコミをいれつつも、気になって気になって仕方がない。

もう、パスティス片手に涼んでたんだけど、
試しに頼んでみたら、美味しすぎるそのデセールに一目ぼれ。
お店の人に感激したことを伝えて、作り方まで聞いて。

懐かしいね。かわったジャポネが来たよって話題を提供できたなら良しとしようか。
そんな、エピソード付きの夏のクレームカラメル。


僕があの街で感じた南仏の風を、幸せのため息と一緒に味わってみてほしい。

命を育む水が湧き出る古都 Aix-en-Provence のデセール。
だったら、eau-de-vie(命の水)とあわせなきゃ。

ますます充実してきたオ・ド・ヴィから、最高の一杯を提案するよ。
(→)Eau-de-vie

さぁ、
からだを夏にして、本気でナツを楽しめ





NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef

---------------------------------------
 Bistro Tableau Noir(←ホームページ)