Fourme ďAmbert





穏やかなコク、ねっとりと広がるうま味
青カビチーズ
Fourme ďAmbert
フルム・ダンベル


Salut! Comment ça va?
どうも、シェフです。

今日はオーベルニュから届いた青カビチーズを。

Auvergne(オーヴェルニュ)は、フランス中南部に広がる山岳地帯。
火山や温泉を有する自然保護区だ。

この地に背の高い、円筒形のチーズがある。
紀元前から作られてるというから、その歴史は本当に古いんだ。

標高1000mの山で育つ牛は、高山植物、やわらかい牧草を食べることで
風味豊かなミルクができるんだとか。

満遍なく広がった青かびの見た目から、刺激的な味を想像しちゃうんだけど、
逆に塩気は少なく、穏かでねっとりと溶けていく。
余韻に残る、藁や牛舎の香り。まろみとコク。
じわりと膨らむナッツ感。フルーティな親しみやすさも兼ね備えた優しい山のブルー。

Fourme ďAmbert
フルム ダンベル


そうだ。
このチーズの名前を見ると必ず思い出すんだけど、
fromageフロマージュの語源って考えたことある?

牛やヤギの乳は、昔から貴重なたんぱく源。
ミルクを指す言葉は古くからあっただろうけど、
チーズは、当然チーズが誕生した以降にその言葉が生まれたはずだ。

ミルクの語が変化した?
それとも、凝固を指す語?カビ付け?熟成?保存?

正解は、「型」。

それも、このフルムダンベルの円筒形の型がそもそもの語源なんだ。

「型」は、ラテン語で forma
forma で、凝固させたミルクを脱水させ、形作る。

「乳を長期保存することが出来たら。」
その願いを叶えた forma 。

オーヴェルニュで 円筒形のチーズは、
この forma が訛って、fourmeフルム と呼ばれる。
で、この fourmeフルム が、いまの、fromage フロマージュ の語源なんだ。

forma→fourme→fromage


Fourme ďAmbert
フルム ダンベル

乳を保存したい。長年の人類の夢を叶えてくれた「型」。
この「型」を意味する言葉が、そのままチーズを指す言葉になるなんて、なんだか深いよね。





NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef


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チーズを一層美味にする 果実由来の蒸留酒
オ・ド・ヴィ  Eau-de-vie
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美食家・ブリヤ=サヴァランの名言から
Un dessert sans fromage, 
est une belle à qui il manque un œil.
Jean Anthelme Brillat-Savarin, 1755-1826
フロマージュのないデセールは
片目のない美女のようなものだ。
ジャン アンテルム ブリヤ=サヴァラン
- デセールの前に、フロマージュを。
とっておきの決め台詞で
美味しい第二幕をお過ごしください
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