Daube de bœuf à ľavignonnaise, aux aubergines
ロゼがすすむ夏の煮込み
教皇庁アヴィニョンの味
Daube de bœuf à ľavignonnaise
牛頬肉のドーブ
Salut! Tu vas bien?
どうも、シェフです。
夏はリヨンを飛び出しヴァカンスの地へ!
旅する気分で味わうプロヴァンス!
ってことで、どっぷりと 夏 気分なタブロノワールです。
今日は、夏のビストロに欠かせない、この街の料理を。
かつて教皇庁が置かれた、Avignon アヴィニョン のスペシャリテだ。
Daube de bœuf à ľavignonnaise,
aux aubergines
( ドーブ ド ブフ アラヴィニョネーズ、オ ゾーベルジーヌ )
ドーブ・ダヴィニョン
(オレンジ香る 牛ほほ煮込み)
噛みしめると オレンジの爽やかさに癒される
アヴィニョンのドーブ
さぁ ロゼを片手に 美味しい夏を手に入れろ!
南フランスを代表する煮込み料理と言えば、Daube ドーブ。
牛肉や羊肉をワインで漬け込んで、じっくりと時間をかけて仕上げる。
人々の生活に根付いてるから、
街ごとで、仕立て方に特徴がはっきりと出て、実に面白い料理なんだ。
そして、アヴィニョンのスペシャリテ。
かつて教皇庁が置かれた、歴史あるこの街のドーブはすごいぞ。
アヴィニョンのドーブ。大きな特徴は、オレンジと赤ワインで煮込むこと。
漬け込むことで肉の奥の奥までしっかりと感じられるワインの香り、
オレンジが ソースの余韻を爽やかに演出し、
夏の赤ワイン煮込みも、「あり」だね。って実感してくれるはず。
ガルニテュールは夏のアヴィニョンらしく茄子。オーベルジーヌ。
オリーヴオイルを塗ってオーヴンで香ばしく焼いた茄子の果肉を、ソースと一緒にしっかり絡めてパクリ。はぁ♡ たまらない。
そして 合わせるワインは、もちろん ロゼ。
赤ワイン煮込みって聞くと、きっと濃い目の赤ワインを期待するんだろうけど、
爽やかな香りが駆け抜けるアヴィニョンのスペシャリテに合わせるんだから、
ワインもオレンジの香り際立つ、ロゼ、一択だ。
料理とワイン。
どちらかが勝っちゃダメなんだ。互いに引き立て合うことで、美味しい夏がやってくる!
こんなところも、プロヴァンス料理らしさ。
夏のヴァカンスは、こうでなくちゃね。
……………………
立派な橋が、川の途中で止まってるあの風景が印象的な
プロヴァンスの人気観光都市、Avignon アヴィニョン。
アヴィニオンじゃなくて、アヴィニョン。
かつて教皇庁が置かれた、中世の雰囲気を色濃く残すこの街は、
フランス南東部、ローヌ川のほとりの美しい街だ。
でも、きっとこっちのほうが有名かな。
♬ Sur le Pont ~ ďAvignon ~♪
♬スュールポーン、ダーヴィニョーン♪
なんだかわからない? 単語解説すると、どう?
sur は、~の上に。le pont は、橋だ。
♬アヴィニョンの橋で~~♪
そう。アヴィニョンの橋の上で。あの歌はフランス民謡なんだね。
踊ろよ♪ 踊ろよ♪
橋の完成を祝って、橋のふもと(さすがに上では狭くて踊れなさそう)でみんなで輪になって踊った様子を伝える歌だ。
話はさらに逸れるけど、ちなみに訳が素晴らしいんだ。ちょっと調べてみればわかるんだけど、フランス語の歌詞と、ほぼそのまんま。それを、同じメロディに乗せてる。すごいよね。世界の民謡って原曲とまるで違う歌詞になってるの多いじゃない。例えば鬼のパンツとか。
いまは、対岸までは渡れない橋だけど、
栄華を極めた時代が確かにここにあったって、僕たちに語り掛けてくるようで
ローヌ川に架かった橋と、ゆったりとした川の流れに、
そこを離れられず、長い時間立ち尽くした記憶がよみがえる。
ほんとに素敵な街なんだ。
そして、ロゼが似合う街って、しびれるほど格好いい。
(→)夏はロゼ!
夏はリヨンを飛び出し
旅する気分で味わうプロヴァンス!
キリっと冷えたロゼを片手に
夏限定の味をお楽しみください
NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
フランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を
chef
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Bistro Tableau Noir(←ホームページ)