豪快で繊細なマルセイユのシンボル【Rascasse panée à la marseillaise】
夏はリヨンを飛び出しヴァカンスの地へ!
旅する気分で味わう プロヴァンス!
(→)夏はロゼ!
たっぷり野菜のソースが美味
Rascasse panée à la marseillaise,
sauce aux légumes au pastis
カサゴのマルセイエーズ
Salut! Tu vas bien?
どうも、シェフです。
アツい夏がやってきた。
- 太陽がこんなにもまぶしい季節を、美味しく過ごすには?
夏を満喫するヴァカンス気分に浸るには、プロヴァンスの夏がいいお手本。
リヨンを飛び出す、7月 & 8月。
どっぷり南仏なタブロノワールは、夏限定の料理が続々登場!アントレ・プラ・デセール、目指せ!完全制覇!キーンと冷えたロゼを片手に 美味しくクールダウンしよう⤴⤴
さぁ、ビストロを夏にする あの魚料理がさっそく大人気。
海のサソリだなんて呼ばれて愛されてる、旨味の濃いあの魚。
ウロコをとるときもトゲに注意しないと、かなり痛いからね。なんたって、海のサソリだ。でも、うまいんだよね。
そう、ビストロを夏にするその魚は、
マルセイユのシンボル、カサゴ
岩礁の海底にじっと身を潜めて、
エサだと思ったものは、身体のサイズに似合わない大きな口でなんでも喰らいつく。
狙った獲物は逃がさない。その獰猛さゆえの港町マルセイユのシンボルだ。
勇敢な自分たちのイメージと重ねたのかもしれないね。
海釣りが好きな人は、狙ってなくても釣れたことが多々あると思う。
目が身体の上面に向いているから、海面から落ちてきたものはすべて追ってるんだ。
射程距離に近づいてきたら、目にもとまらぬ早業で、バクリ!
その俊敏性が、このうま味に繋がってるのだと思うと、なんとも味わい深い。
そんなカサゴを、南仏の香りいっぱいに仕上げるよ!
Rascasse panée
à la marseillaise,
sauce aux légumes au pastis
(ラスキャス パネ アラ マルセイエーズ ソース オ レギューム オ パスティス)
カサゴのマルセイエーズ
香りと食感が楽しい、夏だけの魚料理。
カサゴの身にカサゴのムースを重ねて、サクサク香ばしい自家製パン粉を。
片面だけにパン粉をつけてオリーヴオイルで揚げ焼きにした後、身の半分が浸かる高さまでスープを加えてオーヴンで蒸しながら焼きあげる。こうすることで焼いた表面は香ばしく、蒸された身はしっとりと。
「フサッ」っと不思議な感覚でナイフが入っていく軽さ。いくらでも食べられそうな美味しさが、南仏の魚料理の真骨頂だ。
ソース・オ・レギューム(野菜のソース)は、港町のエスプリをギュッと詰め込んだ夏のソース。
まずは、蜂蜜を鍋で熱してカラメルにして、白ワインヴィネガーで止める。このベースが、懐かしいべっこう飴のような甘みと、バランスいい酸を与えてくれるんだ。食べる手が止まらなくなる、この甘酸っぱさがたまらない。
そこに、カサゴの加熱中にスープに溶けだしたジュ(旨みエキス)と、マルセイユのリキュール・パスティス、太陽をいっぱい浴びた野菜を加えてギュッと煮詰めていくよ。旨みと、爽やかさ、鼻を抜けるようなハーブ感を大切に。
豪快さと繊細さ。そして無駄を出さない理に適った調理法。海の民の漁師料理もなかなかに洒落ているよね。
「フサッ」っと切って、そのナイフで切り口にソースをたっぷり塗りつけて「パクッ」っと食べちゃう。
「フサッ」「パクッ」
「フサッ」「パクッ」
夢中になりすぎて、きっとあっという間に完食だ。
でも忘れずに、合間に 冷えたロゼ をノドに流し込んでみて。
清涼感と爽快感が華やかな香りと絡み合って、美味しい夏が見事に輝くからね。
今年も、最高の夏を届けます!
ヴァカンス気分で陽気にお越しください。
NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
フランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を
chef
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Bistro Tableau Noir(←Website)