人生は選択の連続だ。


たとえば、
電車か車か。
カジュアルかフォーマルか。
誘いを受けるか断るか。
傘を持つか、晴天を待つか。
お風呂上りにビールを飲むか飲まないか。
右か左か。黒か白か。
唐揚げにレモンをかけるか、かけないか。


人生は選択の連続だ。
時間は巻き戻せない。その時の考えられる最良の選択をしたいよね。


たとえば、11月第3週木曜日に解禁される
ボジョレの新酒、Bojo を、どこで味わうか。

ボジョレのワインを毎日飲んでいるのは、
言うまでもなくリヨンの街。

そう、美食があふれるフランスでなお、
美食の都と称えられる あの Lyon だ。

交通の要衝として栄えたことで、遠く離れた国の人々にまで、
それこそヨーロッパにとどまらず、
リヨン料理 と ボジョレワイン の魅力は世界中に知れ渡ることになる。

でも、今のように醸造・保存技術が進んでいない時代に、
リヨンの人々の悩みの種がひとつ。

夏を過ぎたころには、美味しいワインがなくなってきてしまうこと。
底を尽きるか、酸化しちゃうか。

それはもう、新酒の到着はなにはさておき重要なこと。
毎日の生活の、日常の食卓からワインがなくなっちゃうんだ。
首を長くして待ち焦がれる日々が続いただろうね。

ボジョレの新酒が川を下ってリヨンの街に。
待ちに待ったワインの到着に、街中が大騒ぎのお祭りだ。
だから、お祭り。

そう。だから、お祭りなんだ。(→ Why festival ?

日付変更線で日本が早く解禁を迎えるからとかは全く関係なし。
ボジョレ・ヌーヴォ解禁の意味。それは、
リヨンの人々にとっての、新酒をどんなに待ち焦がれ、到着がどんなに嬉しいか。

みんなの心から喜んでる顔が見えるようだよね。

ボジョレの新酒を飲むって、つまり そういうこと。


それで改めて考えてみる。

11月第3週木曜日に解禁される Bojo をどこで味わうか。


 - え! スーパーやコンビニで買ってる? 
量販品をお試しで買って、毎年がっかりするのはやめにしない?
信頼のおける作り手が、ほんとうに新酒を心待ちにしているリヨンっ子をはじめ、世界中のボジョレラヴァーのために作り上げる渾身のヌーヴォは、本当にうまいんだ。ボジョレ・ヌーヴォを好きか嫌いか。量販品の味しか知らずにその結論を出すのはあまりに早すぎる。

 - 普段ボジョレワインを扱ってもいない創作料理店で?
イヴェントに乗っかっただけで、なんだか薄っぺらい。ボジョレワインを扱ってもいないから、専用のグラスもなし。とりあえずブルゴーニュ型のグラスに注がれて、ポテンシャルを発揮する間もなく飲み終わる…。ワインがかわいそうだね。



そもそもボジョレは、誰が愛したワインなのか?
ちゃんとルーツを考えれば答えはおのずと見えてくる。


 リヨン料理 と ボジョレワイン の専門店 ” で味わう Beaujolais Nouveau 

いつものテーブルに、いつもと変わらずボジョレがある喜び。
リヨンの街と同じ、「いつも通り」の素晴らしさをかみしめる。

言っとくけど、この美味しさ・楽しさを知っちゃったら、もう後戻りはできないよ。
覚悟はいいかな?



どこで飲むか。

さぁ、選ぶのはあなただ。



NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef



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