Carottes râpées


Salut! Tu vas bien?
どうも、シェフです。

座って黒板を眺めながら、今夜の料理を決めていく。
でも、絶対に はずせないメニューって誰しもあるじゃない。
最近食べてないあの料理を頼んでみたいけど、でもやっぱりこれに落ち着く。
そんなお客様が多いのも、人気の証だ。

今日は、定番のスターター。
爽やかな香りと、シャクシャクとした歯ごたえが心地いい、
Carottes râpées 人参のサラダ。

店によって、味わいもがらりと変わるよね。

ドレッシングでさっとあえて軽やかに仕上げたり、
蜂蜜やレーズンでほんのり甘く仕立てることも、
常備菜のようにしっかり漬け込むのもありだ。

よく見かけるサラダなのに、作り手ごとにこんなにも違う表情をみせる。
そこにはきっと、いろんな思いが込められてるはずなんだ。

定番だからこそ、大切につくりたい。
料理人なら、誰もが思う。どこにでもあるサラダで終わらせたくはない。
僕の師匠も、エスプリのきいたキャロット・ラペが大好きだった。一緒になって、作ってくれたのをよく思い出す。懐かしいね。


師匠直伝のサラダは、季節によって変わる 野菜の味を大事にする。
濃い味にマスキングして、年中同じ味に仕上げることを良しとしない。
夏には夏の、秋には秋の。
その季節の、そのままの自然の味を、どれだけ自然に味わってもらえるか。
その基本ルールは、キャロット・ラペにも もちろん当てはまる。

フランス料理は、こんな定番のサラダからも季節感を感じられるんだ。
いいよね。

Carottes râpées
キャロット・ラペ
ドレッシング
それは 素材の魅力を引き立てるために 野菜にドレスを着せること
素材の味を覆い隠すことでは 決してない
某CMの、福山さんの物真似な気分で読むと盛り上がるゾ⤴



人参の自然な甘さを、しゃきしゃき食べるキャロット・ラペ。
爽やかな香りとともに、美味しい夜が始まるんだね。




NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef


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