Munster-Géromé

Salut! Comment ça va?
どうも、シェフです。

今日は、フランス北東部の修道院生まれのラヴェを。
Munster-Géromé
マンステル ⁼ ジェロメ

その歴史は古く、時代は7世紀まで遡る。
フロマージュは、乳の保存食。貴重なたんぱく源だ。
厳しい冬を乗り切るために生まれた知恵の結晶なんだね。

修道院で生まれたこのラヴェは、次第に広く人々に伝わっていく。
ヴォージュ山脈を挟んで、東のアルザス、西のロレーヌ。
古くから往来があったこの二つの地方で、まったく同じフロマージュが作られていたんだ。

でも名前が違ってね。東ではマンステル。西ではジェロメ。
自分たちが食べる分にはそれでいいんだけど、流通が発達してくると、どっちの名前をとるか悩んじゃうよね。で、ふたつの名前をくっつけた名前に決着。

Munster-Géromé
マンステル ⁼ ジェロメ


塩水で、繰り返し丁寧に磨かれたラヴェ。
表皮は赤みがかったオレンジ色。輝くように、べたつく粘性が食べごろのサイン。

その特徴的な強い香りが嘘のように、マイルドな口当たり。
コクのあるミルク感が、クリーミーに溶けていく。
まったりと長い余韻が、口中に残るこの幸せ。

修道院生まれの濃厚なラヴェを味わいながら、
このフロマージュが山を越え、人々に愛され続けてきたんだなと、彼の地に想いを馳せる。

ん~~。アルザスのマールで、じわっと香りを重ねていきたくなってきた。

前菜・メインと、ワインで美味しく過ごしたそのあとは、
フロマージュオ・ド・ヴィ で、ビストロの第二幕が始まります。
(オ・ド・ヴィのリストはこちら。↑クリック



NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef

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