家でタブロ ソースマヨネーズ



新シリーズ、「レシピブログ・家でタブロ」
今回は、「ソース・マヨネーズ」。

ソースってつくと、なんだかレベルが上がったみたい?カッコイイ!


身近にある、水中油滴型エマルションの代表。

分離しない理由がわかれば、
分離しちゃう理由もわかるんじゃない?


基本中の基本のソース。まさに「きほんのき」。

つくったことある人もいるんじゃないかな。
でも失敗しちゃって、もうやらない。って固く心に誓った人もいるでしょ。

それにしても、
酢と油が分離しない(分離する)のはなぜ?


酢と油。その仲を取り持つ卵黄。
そう。卵黄に含まれるレシチンの乳化作用が要のソース・マヨネーズ。
おっと、忘れちゃいれない。マスタードにも乳化させる力があるから必須だね。


手作りの美味しさを知ったら、
黄身も(←あぁ、間違えちゃった、)
君も、いますぐ「 ソース・マヨネーズ ‼」って呼びたくなるはずだ!

さぁ、まぜるぞ~。

Allez, on y va‼


正確な分量は、

卵黄 17g(1個分)
マスタード 17g(ぜんぜん味が違うから、ディジョンマスタードを指定させて!)
白ワインヴィネガー 17g
塩 2g
胡椒 少々
油 170g(サラダ油でOK)(僕の好みはサラダ油とオリーヴ油  1:1)



計量が大変だから、これくらいファジーでもOK!

卵黄 1個
マスタード 大さじ1
白ワインヴィネガー 大さじ1
塩 2つまみ
胡椒 少々
油 170g


分量はだいたいでも、素材の鮮度にはこだわってね。
卵はもちろん、油も。
マヨネーズって、ほぼ油だから、油の質で出来上がりが大きく変わる。
値段が高いのをって訳じゃなくて、出来るだけ最近開けた、新しいのをチョイスして。
酸化が進んだオイルじゃ、苦労してつくるせっかくのソース・マヨネーズが台無しになっちゃう。


材料が冷えてると分離しやすくなるから、
準備したら、常温にすこし置いてからつくってね。

卵黄、マスタード、塩、胡椒。
ここに、白ワインヴィネガーを、まずは半量加える。

で、ホイッパーでよ~く撹拌する。
左右にシャカシャカシャカシャカシャカシャカ。

この段階で、すべての材料が
よ~く撹拌されてることが、失敗しないポイントその①。
乳化剤を乳化剤としてきちんと機能させるためだ。


ポイントその②
はじめは、油を1滴ずつ垂らす。
スプーンを使うとやりやすい。

垂らしてはシャカシャカ。垂らしてはシャカシャカを繰り返す。

徐々に加える油の量を増やしていく。
といっても、1滴が4、5滴になるくらい。

それくらいはじめは慎重に。


だいたい合計で大さじ2杯くらい、加えてシャカシャカを続けると、
ようやく、もったり感が出てくる。
でも、まだ油断しない。
加える油の量は、小さじ1杯ずつくらい。


油が半量くらい入ったころには、
だいぶ、マヨネーズらしく固くなってきたはず。
混ぜにくいので、残りの白ワインヴィネガーを加える。
いっきに緩む。
またよ~く撹拌!してから、
油を加えてシャカシャカを繰り返す。
このあたりから、油の量は大さじ1杯くらい加えても大丈夫。



ソース・マヨネーズが日持ちするのは、
器具の衛生や材料の鮮度はもちろん、
すべての水分と油が、手をつないで(乳化して)いるから。
つまり、それによって水分活性が低くなってるんだ。

だから、手がつかれても、よ~く混ぜる。
すべては安全で美味しい、ソース・マヨネーズのため!



ボールは斜めで固定されてるとやりやすい。
硬くしぼったタオルとタッパーなんかで工夫しよう!

~追加ポイント~

もしあれば、ガラスのボールがいい。
僕はいつも通りステンのボールでつくったけど、
慣れないとホイッパーをボールに対してガリガリやっちゃうから、金気(かなっけ)が出て灰色のマヨネーズになっちゃう。

それと、電動ホイッパーでつくっても もちろんズルじゃないから安心して堂々と使って下さい。




マヨネーズって聞くと、
ちょっと庶民的? ソースだなんて大袈裟なんじゃない? なんて思ってた?

でもね、
手作りの美味しさを知ったら、
みんなも、「ソース・マヨネーズ」って呼びたくなったでしょ!


明日はこのソース・マヨネーズを使って作るサラダを紹介するよ。
A demain!








ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef


フランスって美味しい!
 Bistro Tableau Noir 

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