Bleu ďAuvergne
Salut! Comment ça va?
どうも、シェフです。
フランス中南部から 南西部ミディ=ピレネーにかけて青かびチーズが多く作られる。
一帯が、青かびチーズの特産地帯!すごいでしょ。
それは あのカール大帝も愛した青かびチーズに由来しているんだ。
そう。どの青かびチーズも、言わずと知れたロックフォールを真似て作ったのが始まり。
そりゃ真似するよね。(誕生秘話も美しいロックフォール→ blog)
今日は、そんな青かびチーズのひとつ、
一度食べたら病み付きになっちゃう、オーヴェルニュのブルーを。
(前回に続いて似てるよね→ Bleu des Causses)
フランス中南部に広がる山岳地帯、Auvergne(オーヴェルニュ)は火山や温泉を有する自然保護区。ミネラルウォーター・ボルヴィックの故郷と聞けば親近感湧くかな?
で、このフロマージュの誕生は、18世紀後半に 農夫が凝乳にライ麦パンに出来た青かびを入れてブルーチーズを作ろうと試みたことが起源とされてる。
ん~~。その実験は成功したのか気になる所だけど、この山岳地方の青カビチーズの歴史もけっこう古いんだね。
ここオーベルニュでも、いまではたくさんのパート・ペルシエ(青かびチーズ)が作られてるんだけど、このフロマージュは、「オーヴェルニュのブルー」って名乗っちゃってるからね。山岳地帯の青かびの王様なんだ。
牛は標高1000mで育ち、
高山植物、やわらかい牧草を食べることで風味豊かなミルクができる。
放牧地の脇には温泉があって、かつての火山、岩山がそびえ立つ風景、オーヴェルニュ。
厳しい自然の中で暮らす人々の、ミルクを保存することから始まった、知恵と努力の結晶だ。
Bleu ďAuvergne
ブルー・ドーヴェルニュ
青かびチーズはフランス語でそのままずばり、bleu 別名が、pâte persillée(パート・ペルシエ) 見たまんま、パセリを散らしたチーズ ⇒ つまり、青かびチーズ! |
内部に細かく入り込んだ青かび。まさにパセリを散らしたようにぎっしりと。
切ると意外ともろいんだけど、口に含むと驚くほどねっとりとクリーミー
ほどよい塩味を上回る、ミルクの甘み
ヘーゼルナッツやクルミを思わせるコク
青カビの力強さと、上品な風味を併せ持つ
特徴的なほどよい粗野さ加減が、とろけながら、濃厚なコクと混ざり合い
心地いい香りと自然の風景が、口の中にじわっと広がっていくんだ。
久々に入荷の「オーヴェルニュのブルー」
その深い味わいにうっとりしちゃったら、寄り添うオ・ド・ヴィが必要だよね。
ボジョレでリヨンの夜を愉しんだそのあとは、
オ・ド・ヴィで始まる第二幕!
さぁ! 秋の夜長をじっくり愉しむ、大人時間の始まりです。
NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
フランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を
chef
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Bistro Tableau Noir(←ホームページ)