Nougat glacé
ナッツとドライフルーツがザックザク
Nougat glacé
ヌガーグラセ
Bonjour! Vous allez bien?
どうも、シェフです。
夏、真っ盛り。
ギラギラ輝く太陽!
キリっと冷えた華やかなロゼ!
そして、
ヴァカンス気分を最高潮に盛り上げるのは、夏限定のデセールだ!
今日は、プロヴァンスの入り口と呼ばれる モンテリマール発祥の古典氷菓を紹介するよ。
香りも食感も ザクザクな美味しさだ。
Nougat glacé
ヌガーグラセ
メレンゲとホイップクリームを冷やし固めたアイスクリーム、
ナッツとドライフルーツがぎっしりと詰まった、ヌガーグラセ。(詳しくは→blog)
すっと溶けちゃう儚さと、小気味良く主張するザクザク食感、鼻に抜ける蜂蜜の香り。
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Nougat glacé
ヌガーグラセ
直訳すると、凍らせた(氷菓にした)ヌガー。
ヌガーグラセ
直訳すると、凍らせた(氷菓にした)ヌガー。
一度食べると虜になるこのアイスクリームの歴史を、一緒に紐解いてみようか。
もとになったお菓子、ヌガーは
南仏の美しい街 Montélimar(モンテリマール)生まれ。
ハチミツのきいた、アーモンド入りの飴のお菓子、純白のヌガー。
ハチミツのきいた、アーモンド入りの飴のお菓子、純白のヌガー。
そのお菓子の正式な名前は、Nougat de Montélimar( ヌガー ド モンテリマール )
フランスの空港でも売ってるから、お土産でもらったこともあるんじゃないかな? 透明なパッケージに入ったヌガー・バーは、フランスの高速のSAでもよく見かけたから、僕も何度か買ってた記憶。スニッ〇ーズ的な位置づけ?
もう一度、写真を見てみて。
見た目も、その純白のヌガーに似てるでしょ? 真っ白で、長方形で、ナッツがぎっしり!
そもそもヌガーは、
2000年も前(!)から食べられてるという、アラブのお菓子が原型。
もとは、クルミと蜂蜜で作った茶色い飴の菓子だったんだ。
それが17Cに、アーモンドの栽培が盛んになった南仏で クルミからアーモンドに変わり
モンテリマールでメレンゲを加える技術が開発され、あの、スニッカー〇みたいな 純白のヌガーが誕生したってわけ。
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このモンテリマールの純白のヌガーを模して造られた古典氷菓、Nougat glacé
つまり、ヌガーグラセは ヌガーの歴史へのオマージュ。
紀元前のアラブのお菓子がプロヴァンスに伝来して、⇒クルミがアーモンドに置き換わり、⇒モンテリマールでメレンゲが加わり純白になったヌガーを、⇒模した氷菓。その壮大な歴史に心が揺さぶられないのなら、ヌガーグラセは作るべきじゃない。
大好きなデセールだからこそ、最高のヌガーグラセを目指して仕上げるよ。
蜂蜜の香りを楽しむデセールだから、ミントを飾るのはナンセンス。
そして、形も大切。スプーンでくり抜いて装ったりしないで、長方形であること。あのヌガーバーにどこまで近づけられるか。
すっと溶けちゃう儚さと、小気味良く主張するザクザク食感、鼻に抜ける蜂蜜の香り。
ヴァカンスの地・プロヴァンスは、世界で一番夏が似合う。
ビストロで味わう、儚く、濃密なデセールは、南仏の風を感じながら。
さぁ、今年も最高の夏を味わい尽くせ!