Langres
とろける旨み・深い余韻・ウォッシュチーズ
Langres
ラングル
Salut! Comment ça va?
どうも、シェフです。
今日は、香り高い 優美なラヴェを。
Langres
ラングル
その見た目が特徴的だから、一度見れば忘れない。
レンガ色の表皮に、中央のくぼみ。
「泉」と呼ばれるそのくぼみが、このウォッシュチーズの特徴として有名だけど、
狙って仕掛けたんじゃなくて、製造過程で反転させるのを忘れたから生まれたというのが定説。
でもね、失敗をそのまま生かすあたりがなんともフランスらしいって思うんだ。
そして、レンガ色ともオレンジ色ともいわれる その赤褐色の表皮。
このラヴェは表面を塩水で磨き上げて作るんだけど、その塩水にベニの木からとれる天然の染料を混ぜて丁寧に磨くから。味ではなくて、純粋に着色のために混ぜているそうだ。
そういえば、何年か前にリヨン・ボキューズ市場のチーズ屋さんで聞いたことがあるんだ。
- 味に影響がないなら、着色する意味はなんなの?
すると、髭の生えた白衣のおじさんがすっごい不思議そうに肩を持ち上げて、
- だって、この色のほうが美味しそうだと思わないかい? うまいぞ!
聞いた手前、もちろん買って帰りました。
そういえば、フランスにはミモレットっていうチーズがあるじゃない。これも、この染料で色付けされてる。テーブルに並べた時に映えるんだよね。
確かに鮮やかなこのレンガ色は食欲をそそる。実に うまそうだ。
湿り気を帯び べた付く表皮と、優美な香りがなんとも魅惑的なラングル。
その中は、パール色。
ねっとり溶ける、しなやかな身質。
ミルキー。牧草の香り。
余韻は、なんと、ウニや エビやカニのミソを思わせるうま味が残る。不思議だね。
ボジョレでリヨンの夜を愉しんだそのあとは、オ・ド・ヴィで始まる第二幕!
時間をかけて味わう 奥深い世界へ、ようこそ。
NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
フランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を
chef
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Bistro Tableau Noir(←ホームページ)