Gratinée lyonnaise グラティネ・リヨネーズ
Salut! Tu vas bien?
どうも、シェフです。
少し寒さも緩んで過ごしやすい秋に戻った高松だけど
今週末から、最低気温は冷蔵庫並みな予報。
いよいよ来るぞ冬将軍! 強烈な北風と寒気。う~~ん、想像しただけで寒いぜ~。
でもね、リヨンの夜は そんな寒空にも暖かくて優しいんだ。
冬のビストロには、湯気が似合う。
美食の都の名物スープ、今夜から。
Gratinée lyonnaise
グラティネ・リヨネーズ
玉葱の産地としても有名な、美食の都。
そう。世界中で愛されてるオニグラは リヨン発祥なんだ。
玉葱を飴色に炒めて、特製スープで数時間煮込む。
甘みとうま味がスープに溶け込んで、これだけで極上の仕上がり。
そうしたら、リヨンの象徴・ライオンヘッドの器に注ぎ、
バゲットを浮かべて、こぼれんばかりに たっぷりのグリュイエールチーズを。
オーヴンで15分、しっかりと焼き上げれば完成だ!
この料理、正式な名前は オニオングラタンスープじゃなくて、
Gratinée lyonnaise グラティネ・リヨネーズ。
玉葱ognonも、スープsoupeも書かれてないけど、これがオニグラのこと。
グラティネって、「グラタンにした」って意味の形容詞なんだけど、
リヨンっ子の愛が大きすぎて、
いつの間にやらオニグラを意味する名詞に格上げ(?)されて、
「リヨンのグラティネ」だけで、オニグラを意味するようになったんだ。
愛情と誇りの大きさがなせる業。なんたってリヨン発祥だからね。
負けず嫌いなリヨンっ子魂にメラメラと火がついちゃうタイプだ。
- オニグラは、俺たちのグラタンだぜ!
- リヨンのグラタンと言えば、これだろ?
ん~~。リヨンっ子に愛され過ぎてるぅ~~!
でも愛されてる理由は、美味しさはもちろん、
リヨンだけで味わえる、特有のトッピングが関係してるかもね。
美食の都で食べられる本物のオニグラは、
もっと濃厚で、もっと暖まって、もっとコク増しなんだ。
じゃ じゃーん!
リヨンのグラティネは、
卵黄とマデラ酒を、混ぜ込んで食べる!
卵黄とマデラ酒を、混ぜ込んで食べる!
テーブルでもまだぐつぐつ沸いてる、熱々のグラティネに 卵黄とマデラ酒を落とし込んで、 |
大胆に混ぜる! 中身は沸いてるくらい熱々だから、卵黄にとろっと火が入り、 それこそ、おじやみたいな、いい塩梅に。 マデラ酒もほのかに効いて、 カラダも超!ぽっかぽかだ‼ |
もうあとは、 今夜、ビストロに来た喜びをじっくりと味わうだけ。 幸せのため息しか出てこない美味しさ。 一度、流儀通りを試したら 卵黄抜き、マデラ酒多め、マデラ酒無し。 こんな可愛いわがままなら、大歓迎。 自分好みの、自分だけの、 おいしいグラティネを見つけてみてね。 |
僕がリヨンで食べたとき、店のご主人が目の前でマデラ酒を回しかけてくれたんだ。
「これで、この料理は美味しく仕上がったぞ!うまいから食べてみろ!」
って、すごい満足そうなあの表情、いまでもはっきり覚えてる。
リヨンを象徴するライオンヘッドの器には、炒めた玉葱だけじゃない。
このグラティネには、愛着と誇りが詰まってるって感じた格好いい夜だったな。
心も体も芯から温まるこの料理は、冬のビストロを熱くする!
一日の疲れも吹き飛ぶ、美食の都のスペシャリテ!
誰もが恋する、Gratinée lyonnaise グラティネ・リヨネーズ。
いよいよ、今夜から。
さぁ、食べに恋♡ 愛に来い♡
NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
フランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を
chef
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