Crottin de Chavignol(Bleu:1mois½)
うっすらカビを纏った山羊チーズ
Crottin de Chavignol
(Bleu:1mois½)
クロタン・ド・シャヴィニョル
Salut! Comment ça va?
どうも、シェフです。
今日は、コロンと可愛いシェーヴルを。
ロワール川中域のシャヴィニョル村から届いたクロタン。
6週間 じっくりじっくり熟成させて、やっと理想の状態になったよ。
(熟成させて食べごろに。楽しくて仕方ないマニアックな世界へようこそ→ blog)
Crottin de Chavignol
(Bleu:1mois½)
クロタン・ド・シャビニョル(ブルー)
シェーヴルは、熟成段階でそれぞれに良さがあって、食べごろが限定されないことが多い。つまりは、好みによる。
それでもあえて、このタイミングで紹介してるってことは
僕にとって、「いま」の熟成具合が食べごろってこと。
この美味しさは、リヨンで体験したことで覚えた味。それまでは比較的フレッシュな出来立てのクロタンの味が、クロタンの美味しさだと思ってたんだ。偶然立ち寄った市場で、少し古臭く感じるクロタンが目に留まって。よく見ると、Bleuって書いてある。え?なんだろ?って思ったら気になってね。気になっちゃったら もう頭から離れない。だいぶ離れたところまで歩いてたんだけど、気になって仕方ないから 踵を返して同じチーズ屋さんへ。
店のおじさんに、さっきのお兄ちゃんまた来たなって顔されたんだけど、気にせず笑顔でボンジュール!「このカビを纏ったクロタンは何なの?」って。興奮気味に聞いてたら、ちょっと食べてみるかい?って流れでつまみ食い。で、深いコクにノックアウト。おじさんのフランス語も早口で半分くらいしかわからなくて完全にノックアウト状態(笑)。でも、可愛いだけのクロタンが、時間をかけて少しセック(半分乾いたって意味のドゥミセックなんだということは聞き取れて)になって、より密に より濃くなって旨みが増す。フロマージュ道、奥が深いと感動した思い出。懐かしいね。
入荷したころの若いクロタンは、表皮は純白でややもろいけど、ピリッとした中に広がるコクが魅力的。フカフカした歯触りに、ミルクのコクが広がる感じ。もちろん、これも美味しいんだよ?
熟成が進むと写真のように、少しずつ、水分も抜けて、気持ち小さくなって表皮にはうっすらとカビも生えてくる。まさに、リヨンの市場で見たクロタンそのもの。
少し硬く感じるその中身は、意外と容易く崩れていく。ギュッと詰まったミルク感。マッシュルームの香りが漂い、口の中でゆっくりと噛みほぐすと、栗やヘーゼルナッツの優美な香りが満ちていく。ほぐれるように溶けていくように、じっくりと罪なコクが拡がっていくんだ。
ブルーと呼ばれる、ドゥミセックのクロタン。
ビストロの夜は、うっとりしながら、今日もおいしい余韻で包まれていく。
うっすら纏ったカビが美しい。 |
NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
フランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を
chef
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チーズを一層美味にする 果実由来の蒸留酒
オ・ド・ヴィ Eau-de-vie
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