Grattons




リヨンといえばこれ!
定番おつまみ・豚の背脂チップス
Grattons
グラトン



Salut! Tu vas bien?
どうも、シェフです。

リヨンの名物チップス・グラトンを紹介するよ。

でもまずはその前に、料理に欠かせない油脂の話から。
僕たちの日常にも、いろんな種類があるよね。
オリーヴオイル、菜種油に、ごま油。牛脂、バター、クルミオイル…。

で、フランスはどうかというと、もちろん僕たちと同じ、いろんな油脂を使いこなすんだけど、その基礎を成す使用油脂は北と南でガラッと変わる。

押さえておきたいのは、フランス全土で、基本的にはラード(豚の脂)だってこと。
豚肉が国民食と言われるほど、食なフランス。
なんと、年間32キロも食べるんだ!! ひとりで、だよ。
豚の脂が、無駄なく使用されてきたことは納得がいくよね。

ラード以外の油脂はというと、不思議とリヨンを境に北がバター圏南がオリーヴオイル圏なんだ。リヨンが気候と文化の境目なんだね。そう、交じり合う場所。リヨンは交通の要衝ってこのブログでも何度も書いてるじゃない? ん~。 繋がってきたね。

リヨンがちょうどこの場所にあたることで、
昔からいろんな油脂が使えて、いろんな調理法が生まれやすかったのも、「美食の都」たるゆえんかな。って考えてみたり。

で、バターもオリーヴオイルも使うんだけど、リヨンでは昔も今も、主はやっぱりラード。

じゃ、その ラード はどうやって手に入れるの?
スーパーでチューブで売ってるって? そりゃそうだろうけど、
もともとは、当たり前のように手作り。
豚の皮や背脂を細かく切って
焦げないように少しの水と一緒に厚手の鍋に入れて、じっくりじっくり加熱する。
次第にどんどん脂がにじみ出てきて、水はいつの間にやら蒸発しちゃって
鍋いっぱいの、透明なラードができるってわけ。
これを丁寧に漉して、料理やお菓子に使ってたんだ。

そうしてラードを漉した後、大量に残るのが、カリッカリに揚がった豚の皮や筋。

予想できちゃう?
そうだね。
このブログでもずっと紹介し続けてきたけど、
当然捨てずに、美味しく食べちゃうのが、リヨン流。(メール・リヨネーズ ← クリック!

ラードをつくった後に出来る、唐揚げみたいな 煎餅みたいな 副産物に 赤ワインヴィネガーと塩をふりかけて、おつまみに食べる。

それが、
Grattons
グラトン
Grattons  グラトン
サクサク豚脂チップス


かつてのリヨンでは、
夜明け前からのひと仕事を終えた絹織物職人(canut・カニュ)たちが、
午前10時ころから、Mâchon(マション)と呼ばれる がっつり朝食、ソーセージに内臓料理🍖、チーズ🧀にワイン🍷(朝から!羨ましい‼)を食べる習慣があったんだ。
そこに必ず登場するのが、この副産物のサクサク豚脂チップス、グラトン。

言ってしまえば、脂カスのフライだからね。
現代で言う、背徳グルメなんだけど、
ボジョレワインがスルスルすすむ、水のように飲めちゃう困りものなんだなぁ、これが。

いまでも、リヨンのビストロに行くと、アミューズとして出てくる店も多いんだ。

つまり、

 - 🍷いっぱい飲んでね。
ってことだね。

このつまみでボジョレを飲みながら、温かい料理が仕上がるのをゆっくりと待つってわけ。
楽し気な雰囲気、想像できるでしょ?


サックサク。
からの、
旨み、じゅわ~。

とことんリヨンの民になりきって、今夜もボジョレ片手に陽気な夜をお過ごしください。

作り方も紹介しています。
時間のある日にぜひ→blog


NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef

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Terrasse Table Noire
テラスでアペロ!
サクッと気軽に
ドリンク・おつまみ・チーズ・デザートを
お楽しみいただける併設テラス、あります。
ドリンクだけのご利用もOKです。詳しくはblog
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 Bistro Tableau Noir(←ホームページ)