Sainte-Maure cendré

どうも、シェフです。

今日は、トゥーレーヌ、サントモール村から届いたシェーヴルを。
すっごく いい感じで熟成がすすんでる。
芳醇な余韻を、じっくり時間をかけてお楽しみ下さい。

(熟成させて食べごろに。楽しくて仕方ないマニアックな世界へようこそ  blog

Sainte-Maure cendré 
サントモール・サンドレ


記憶に残る円筒形。
水分調節と酸味を穏やかにするために木炭粉をまぶして、表皮はグレーで魅力的なしわ。
そして何と言っても中心にライ麦の藁が一本 刺さってあるのが特徴的だよね。
これは かつて型崩れを防ぐための名残なのだとか。
いまでは 流通も進化して藁を刺してなくても崩れないんだけど、通気口の役割も担うって言うんだから、やっぱり必要なんだ。ただのシンボルだけじゃないってこと。


ほんのりフルーティで、まったりとしたミルク。
舌と上あごで潰すように噛みしめれば、高山植物の花々の香りも。

熟成がすすむと、少しずつ乾いてきて 身が引き締まってくる。
ひと回り小さくなる感じかな。

グレーがかった表皮にうっすらと青かびを纏い、
その身は乳白色を保ちながら、しっかりとしたなめらかな固さ。

うっとりするほどのボリューム感と、ヘーゼルナッツのコクがいつまでも口中に残る。
いつまでも続く この余韻はまさにシェーヴルの雄だね。

こんなに豊満なシェーヴルには、
いっしょに寄り添ってくれる オ・ド・ヴィが欠かせない。( → Eau-de-vie )

時間をかけて味わう 奥深い世界へ、ようこそ。



NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef

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