Mirabella


Salut! Comment ça va?
どうも、シェフです。

Carré de ľEst の兄弟が入荷しました。
カレドレスト、東の四角い(チーズ)と呼ばれるのは、巨大な円盤形のBrie ブリ(←)よりも、東方(ロレーヌ地方)で作られるから。この地では、村々で趣向を凝らした小ぶりな四角いチーズが作られてるんだ。

不思議だよね。ブリの近くの村なら、作り方を倣って、似たチーズを作りそうなものじゃない。
でも、ブリは、当然大量のミルクが必要になるし、その大きさから扱いも大変。
もっと少量のミルクで作れる、扱いやすい小型のチーズが近くの村で作られるようになったのも節理と言えるのかな。

調べると、カレドレストも、ブリ同様に白カビ仕立てがあるみたいなんだけど、僕はまだお目にかかったことはない。

今日紹介するのも、白カビじゃなくてラヴェ。蒸留酒で洗った東の四角いチーズ。

Mirabella
ミラベラ


西洋スモモと呼ばれるプラム・ミラベルの蒸留酒で洗いながら熟成されたミラベラ。
表皮の控えめなオレンジ色が、もうそれだけで魅力的。

弾力のある身質は、むっちりと詰まり、気孔が点在してるね。
塩味がしっかりと感じられ、口中での存在感も半端ない。


本当の意味での食べごろはもう少し後なんだけど、
あえて、いまの熟成具合でみんなに紹介したのは、
このフロマージュは、若くても、熟しても、どちらもイケるからなんだ。

まだ香りも穏やかで、むっちりと食べ手の心を迎えてくれる、今日のミラベラ。
草原の香りを残しながら、中身のクリーム色の、
さらに芯の部分は ほのかに酸が感じられ、もぐもぐ食べれちゃうタイプだ。

熟すと、塩味が増し、ミルクの香りがうんと濃くなる。
表皮もベタベタしてきて、食感はねっとりと。
ウォッシュらしい芳しさが全面に出て、印象的なフルーティな余韻。

どの熟成具合も魅力的だから、好みは分かれるところ。
どちらも美味しいことに違いはないから、期待してお召し上がりください。


それにしても、厚揚げそっくり?
いいえ、カレドレストの兄弟、ミラベラです。




NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef

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