家でタブロ レンズ豆のサラダ

Bonjour!

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今日は、Auvergne(オーヴェルニュ地方)伝統のアントレに挑戦!

温かいレンズ豆のサラダ



Auvergne(オーヴェルニュ)って聞いたことあるかな?
フランス中南部、内陸のその地に山岳地帯があるんだ。
いまは休火山だけど、かつての火山で形成された中央高地。
険しい渓谷や、温泉、そしてミネラルウォーターの湧く水源も。
そうか。日本でもVolvicが有名だよね。ここがオーヴェルニュ。

以外かもだけど、山岳地帯オーヴェルニュとビストロは切っても切れない関係なんだ。
せっかくだから、ちょっと、豆知識も。

もともと、Parisに出稼ぎに来ていたオーヴェルニュの人々が炭売りの傍ら、
カウンターでワインを売っていたのが、いまのカフェやビストロの始まり。
そこで彼らが同郷のお客に提供していた、故郷、Auvergne の味。
もちろん、パリっ子にも受け入れられ、全土にも広まり、フランスのおふくろの味になっていったってわけ。
そして時代が変わって、今は炭こそ売ってはいないけれど、
今でもParisにはオーヴェルニュ出身者がやってるカフェやビストロが多いというのは驚きだよね。

そんなオーヴェルニュの、温かいサラダ。
決して肥沃とは言えない大地から収穫できるのは、レンズ豆。そして家畜の豚、わずかな香味野菜とにんにく。材料はシンプル。でも手順を追って愛情を込めて作ったら、こんなにも美味しいサラダが出来るんだ。
ほんのり温かく仕上げるのがオーヴェルニュ風。いざ!
 



〈材料〉2~4人分
・レンズ豆 100g

・にんにく 1/2片
・玉葱   1/2個(約100g)
・人参   1/3本(約60g)
・豚バラ肉   30g
・ベーコン   30g
(肉類はあるもので代用してかまわないからね。バラ肉でなくてもいいし、ハムやソーセージでも)
・オリーヴ油   大さじ1
・塩・胡椒  適量

・白ワイン  50g

・ソース・ヴィネグレット 大さじ2~3(→)sauce vinaigrette

・チーズ  適量(5㎜角に切って冷蔵庫)
(グリュイエールやコンテ、ゴーダ。最近はスーパーでも買えるようになってきたね。便利になったもんだ。)

・パセリ(みじん切り・結構たっぷりがおすすめ)

・グリーンサラダ 適量(→)salade verte


〈作り方〉
①レンズ豆を茹でる。
②野菜、肉をカット、じっくり炒めて、白ワイン。
③茹であがったレンズ豆を②に加える。
④味を調えて、完成!

簡単でしょ?
Allez Cuisine et Bon Appétit !

今回使うのは、ピュイ産の緑レンズ豆。
赤橙色のも見かけるよね。
もちろん手に入りやすいほうでOK

丸く平たく、膨れた形。
凸レンズに似てるからレンズ豆。
なるほど~。


・・ではなくて、レンズ豆の名前が先!
この豆に似てるから、凸レンズって名前になったんだ。
豆知識、増えちゃうな~。

レンズ豆は、一晩水に浸けたりしなくていいから扱いやすいよね。
食べたいときに食べられる。

たっぷりの沸騰湯にいきなり入れて、25分茹でるよ。

湯で時間は、豆によって違うから、
袋の説明を読んでね。

茹でてる間に、野菜とお肉。
にんにくはみじん切り。
玉ねぎ・人参は5㎜角切り。
(みじん切りでも、フードカッターでガーっと回してもいいよね。なるべく時短で。)
豚バラ、ベーコンは8㎜角。

鍋にオリーヴ油、にんにくを入れて弱火。
泡が立ってきて、香りが出てきたら、
(焦がさないように注意!)

玉葱、人参を入れて、塩ひとつまみ。
復習も大事だよね(←クリック)
火力は、弱火のまま。

火力を伝えるって、難しいよね。
大事なのは、火の大きさではなくて、鍋の中の温度。
だから、音で判断も出来るよ。
ジュー!ではなくて、
シュー。って音がやさしく聞こえてるくらい。
野菜がゆっくりと汗をかいて、その水分が蒸発してる音だ。
焦げずにしんなりと甘くなっている音。
目だけじゃなく、耳や鼻も活躍させよう!


料理上達のポイントは、
完成に向けてのすべての段取りを理解しておくことと、
五感をフル稼働させること。
そうすると、鍋に付きっきりじゃなくても進められるし、
次の作業も的確にスムーズに行えるでしょ。
慌てることもなくなるんじゃないかな?

さぁ、続き。
だいぶしんなりしてきたね。
少し食べてみよう。

ね。甘みがすごいよね。

豚バラ、ベーコンを加えて、さらにやさしく炒める。
豚バラに対しての塩、半つまみくらい。

豚バラの色が変わってきたころ、
ベーコンの薫香が美味しそうに香ってきたはずだ。
そうしたら、白ワイン。

白ワインの水分を飛ばしていく。

これくらいになったら、
火を止めて、レンズ豆の茹であがりを待つよ。


もし先に茹であがっちゃってたら、
ザルにあけてそのままキープ。
慌てない。


ザルで水を切ったレンズ豆を加える。
このとき水分も多少鍋に入っちゃったから、
火をつけて、軽く水分を飛ばす。

塩・胡椒で味を調えて、
少し薄味。あぁ、やさしく旨い!ってところで出来上がり。


結構な分量になったから、今日食べるのはこの半量。
ボールにとって、ソース・ヴィネグレット、5㎜角に切ったチーズと、パセリのみじん切りを混ぜて、塩・胡椒で味を調えたら、完成だ!

残り半分の活用法はまた明日。
調理したレンズ豆は、サラダのほかにも常備菜的に活用できるのがうれしいところ。



温かいレンズ豆のサラダ




さて、何と飲もうか?

ミネラリーな白かロゼがいいかな。

甘い香りのペティヤンも捨てがたい。

でもね、お正月に残った、日本酒やビールともなかなかの好相性。試してみて。





ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef


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