Eau-de-vie

Salut! Comment ça va? 
どうも、シェフです。

今日は、日に日にファンの増えてる、僕たちも大好きなオ・ド・ヴィの魅力を
もっと、もっとみんなに伝えたくて。

Eau-de-vie(オ・ド・ヴィ)
ビストロの夜を鮮やかにそして艶っぽく締めくくるフランス料理の秘密兵器だ。

Eau-de-vie
(オ・ド・ヴィ)

命の水と称えられる蒸留酒
Eaux-de-vie


リヨン料理をワインと一緒に愉しんだ後は、蒸留酒で総仕上げ。

最高な夜の出来上がりだ。

よく、飲むタイミングはいつなの?と聞かれるんだけど、特に決まりはないよ。ただ、その夜の余韻を愉しむためにって考えると、食事の真っ最中じゃなくて メイン料理を終えてからがいいよね。

フロマージュ、デセール、カフェ。

そのどこかで、ワインのボトルが空いちゃったら、それが、そのタイミングだ。いつでも声をかけてね。

まかせて!チーズにもデザートにも、ぴったりに寄り添えるオ・ド・ヴィを紹介出来るから。

(どんな種類があるの?って気になった人は、クリック!↑↑)


ワインも時を超え、時空を旅してテーブルに運ばれるけれど、オ・ド・ヴィはさらに深く、どこまでも深く、もっともっと広がる世界。


蒸留。

理科の実験で蒸留をした時のこと覚えてるかな。そう、枝付きフラスコでアルコールランプで。沸騰した湯気が管を通ってる間に冷めて液体になって隣の冷やした試験官に。懐かしいね。実験って、大好きだったなぁ。

急に激しく沸騰しないように沸騰石入れるんだっけ?水はフラスコのボールの半分以下で、とか。班ごとに分かれて・・って懐かし過ぎる。あれ?また脱線しちゃった。


オ・ド・ヴィは、ワインを蒸留して、一滴、一滴、時間を集めて完成させていくイメージ。出来上がるまでに、いったいどれだけの時間がかかるんだろう。ちょっと気の遠くなるような話。まさに悠久の時を経て、今夜こうしてグラスに注がれたオ・ド・ヴィ。そんな深遠な時の流れに思いを馳せて飲むと、また違った美味しさが発見できるかもね。


味わい方は、もちろん自由でいい。

オ・ド・ヴィを楽しむためのグラスは、ワイングラスみたいにボール部分が大きいわけじゃない。これは、揮発を防ぐためでもあるんだけど、液体から直接の香りを鼻に近づけて楽しむというよりは、口に含んだときに初めて「ぶわっ!」って攻めてくる香りを楽しむため。

だから、グラスの脚も短め。これじゃ、液体の入ったボール部分に手が触れちゃうんじゃないかって?大丈夫。この短い脚は、手のひらの熱で液体を温めながら飲んでいいってことだからね。ほんの少し温度が上がったオ・ド・ヴィは、その香りで怖いくらいに僕たちを誘惑してくる。

そして飲みこんだ後、鼻腔に限りなく広がる香りを楽しむ。元のワインを想像したり。余韻が残る口中に、揺らぎのような神秘的な香りを見つけたり。

ゆっくり、じっくり。僕はいつもそんな風に味わってる。

カフェを飲み終わった後の、砂糖が溶け残ったカップにほんの少し注いでもなかなかマニアックな美味しさ。スプーンでカラメルみたいな砂糖と一緒に、かき出す様に食べてみる。どこまでも自然体で楽しめるのがオ・ド・ヴィの面白さ。みんなが、どんどんハマっちゃうのも頷ける。

アルコール度数は蒸留酒だからもちろん高め(40%前後)。これが敬遠される要因?お酒に強い人だけの特権みたいな。そうじゃないんだ。 誤解されがちなんだけど、オ・ド・ヴィは酔っぱらうために飲むお酒じゃない。

ワインみたいに分量を飲むわけじゃなくて、口に含んで香りを楽しむものって考えれば、どうかな?未体験な人も挑戦できそうでしょ?


せっかくのビストロの夜、みんなにもっともっとフランスを好きになってもらいたい!

eau-de-vie (オ・ド・ヴィ)もその罠のひとつ。

さぁ、僕たちを信じて、奥深いたまんない世界に、

今夜 足を踏み入れちゃう?


フランス料理の奥深い世界へ、ようこそ!


ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef