縄跳びの白ワイン!

以前、何かのついでみたい(⁉)に紹介した、縄跳びの白ワイン。
ちょっと感動ものの美味しさだから、今日は、改めてその魅力を。


2018 Les Athlètes du vin / Touraine Sauvignon
¥7,200


2018  Touraine Sauvignon Les Athlètes du vin    ¥7,200

グラスを顔に近づけると
グレープフルーツやレモンの香りにぐっと惹きつけられる。期待が高まる爽やかさ。
ひと口味わうと、わずかなとろみ、かすかに蜂蜜のやさしさも。
気がつけば、両手に持ちきれないほどの白い花束を抱えているかのよう。
しみじみハーブの香りも心地いい。
凛としたシブレット、やわらかいセルフィーユ、郷愁を誘うクローヴ。
だんだんとりんごの香りに包まれて癒される、そんな、トゥーレーヌ・ソーヴィニョン。

やさしい、ほのぼのとした風景がうかんでくるワインだ。
半袖のワンピを着た小さな女の子が、春の草原でシロツメクサで花のかんむりを夢中で作っている。そんなイメージかな。




元気に縄跳びしてるラベルが愛らしい、トゥーレーヌ・白。
このワインのラベルを、前 代 未 聞 ! 実写版でもご紹介。
どれくらい激似かは、実際に見比べてご確認ください。

2018 Les Athlètes du vin / Touraine Sauvignon
¥7,200

見て! ちゃんと飛んでる!




この縄跳びワインでビストロの夜を過ごすなら、メインはもちろんあれでしょ。
ってことで、今日は、トゥーレーヌ伝統の豚肉料理も紹介。それが、

Rillons (リオン)

 - リヨンって、美食の都の?

って、それは Lyon 

トゥーレーヌの名物料理、Rillonsリオン)。
ね。スペルが全然ちがうでしょ?

トゥーレーヌは、パリから南西にTGVで1時間ちょっと。
ロワール川中域のこの地は、かつて王宮貴族たちが愛した穏やかで美しいフランスの庭。
優雅なルネサンスの古城が建ち並ぶ丘陵地帯だ

ルネサンス期にさかのぼってみよう。
ブームともいえるくらいに、貴族たちはこぞって城を立てはじめる。
別荘地に建設ラッシュだね。
何もなかった辺鄙な田舎に、急に人が増える。
急務は、食料の調達。村からかき集めるのでは限界がある。
王様を始め、多くの人が食べていくのに、うってつけの家畜は・・・、

そう、豚だよね。

この時代からたくさんの豚が飼育されたことで、
この地のスペシャリテはいまでも豚料理だ。


でもこの時代、食肉の保存はなにより頭を悩ます難題だと思わない?
だって、流通はトラックじゃなくて荷車か馬車、当然、エアコンも冷蔵庫もないんだよ。

そこには、その問題を軽やかに解決したフランスの技があったんだ。
塩漬けや、ハーブの抗菌作用、豚の脂の活用、加熱しながら空気を遮断、
すべてが、今に通じるフランス料理の技だ。

そして誕生したのが、Rillons リオン

この料理は、なんと 600年以上も前からその姿を変えていない。
日本だと、室町時代?足利義満の時代かな。
そんな時代に完成された料理が、現代でも愛されてるって、ほんとすごいよね。

いくよ!
600年続く、奇跡の郷土料理。
王様気分で召し上がれ。
 
 
Rillons de Touraine 
aux pommes fruits écrasées sauce au vinaigre de xérès

( リオン ド トゥーレーヌ オ ポムフリュイ エクラゼ ソース ヴィネグル ド ケレス )

リオン ド トゥーレーヌ 
 
Rillons

 塩とスパイスでマリネした豚バラ肉を、
たっぷりの白ワインを使ってじっくり蒸し焼きに。
じわじわと出てくる豚の脂と、
蒸発するたびに加える白ワインで、コンフィに近い状態に。
約5時間、ゆっくりと加熱を続けて
すっかりやわらかくなってから、最後はカリッと揚げ焼きに。
はじめて出合う、豚肉の この香りと この食感。



Rillons リオン
奇跡の郷土料理!トゥーレーヌのチャーシューみたいな位置づけ?で今も愛されている、古いけど新しい豚肉料理。噛めば白ワインの香りがほとばしる!初めての味をぜひ。

de Touraine トゥーレーヌ
ロワール渓谷の中心地。古城巡りまた行きたいね。僕のお気に入りはChâteau de Chenonceau(シュノンソー城)歴史と二つの庭園にしびれる魅力。城へのアプローチも、川をまたぐその姿も美しい。

aux pommes fruits écrasées オ ポム フリュイ エクラゼ
ピュレではなくてエクラゼ。粗くつぶしてかすかに食感を残したりんご。絡めて口に運べば分かる、この組み合わせ。

sauce au vinaigre de xérès ソース オ ヴィネグル ド ケレス
シェリー酒ヴィネガーと、マデラ酒をたっぷり使った とろんとなぜか懐かしい味わい。このソースで、リオンがさらに深みを増す。


ワインは縄跳び。メインはリオン。
今夜は、王様気分で Bon appétit !






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レストランの語源は【restaurer】レストレ「復元する・回復する」


僕たちの日常を少しずつ。

精一杯の「安全」と、

「美味しい!」で みんなを元気にさせちゃうからね。

さぁ、ビストロへ行こう!



ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

capitaine(←)(chef) 


「本物のビストロ」の証 “Bistrots Beaujolais” に認定されました。
 ・LE GUIDE DES BISTROTS BEAUJOLAIS   (2021/1/21 更新)
 


フランスって美味しい!
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