食通の王

Bonjour!
どうも、シェフです。

おいしいものたーくさん。
世界が惚れる美食の国、フランスにおいて、なお
美食の都と称えられる、Lyon(リヨン)。

前回 に続き、今日もそんな Lyon の話。


「リヨンは美食の都だ。」
Lyon est la capitale mondiale de la gastronomie.”

この有名すぎるセリフを言ったのは、
20世紀初頭のフランス一の美食家、Curnonsky(キュルノンスキ)だ。
(本名 Maurice-Edmond-Sailland

ミシュランガイド初版を執筆したって言えば、その偉大さがわかるでしょ?
フランス中の美食を食べ尽した、まさに食通の王!“ Prince des gastronomes

そんな食通の王、キュルノンスキが
Lyonの街のどんな一流レストランで、どんな豪勢な食事をして感動したのか、気になるところじゃない?

でもね、
その有名なセリフを言ったのは、
なんと、タンポポのサラダ、魚のクネル、エクルビス、川魚の唐揚げなんかを食べた後。

つまり、一流レストランじゃなくて、
Bouchon(ブション、Bistroのリヨンでの呼び方)での食事だということがわかる。
贅をつくした食事じゃなくて、庶民の食事が最高にうまかった!ってことだ。

そんなエピソードを聞くと、ほんっとに美食の都なんだなって思うよね。
Lyonに行ってみたくなったでしょ?

そして、テーブルの置かれるワインはもちろん、ボジョレ。
ソーヌ川をわたって街に運ばれるそのワインは、
その昔から、リヨンの人々を、リヨンの街をたっぷりと潤したんだろうね。

日常的にボジョレのワインを飲んでいたリヨンの人々。

でも、現代に比べると樽の品質もよくはないから、暑い夏が過ぎるころになると、
グラスに注がれたワインは酸っぱくなってただろうし、
飲み尽くしちゃってワインが底をつく店もあったんじゃないかな。

想像してみて。
食いしん坊で、ワイン大好きなリヨンっ子だよ?
そんな彼らにとって、新酒の到着がどれだけ待ち遠しかったか。

 

11月第3木曜に解禁するBeaujolais Nouveau(ボジョレ・ヌーヴォ)は、
まさに “ 感動 と 歓喜 ” があふれる特別な存在なんだ

だからブドウの収穫に感謝して
心の底から味わうのは自然な流れなんだね。

リヨン料理と味わう、Beaujolais Nouveau(ボジョレ・ヌーヴォ)。
そうじゃない組み合わせは、もう考えられない。


2019年11月21日(木)解禁

Bojo2019!  Allez, on y va‼

あと、19日!

 解禁前に、リヨン料理とボジョレで
リヨンの民になりきっちゃおう!
まだ間に合う、あと19日!
 


流行だから。周りのみんなも飲んでるから。
そんな雰囲気だけのイヴェントは、もう終わりにしない?
過去から読み解く本当の魅力
知っちゃったら、もう後戻りはできないよ。
覚悟はいいかな?




それにしても、キュルノンスキ。
~スキで終わる名前で活動するなんて、なんだかロシア人みたい?

実はこのころ(19世紀の終わりには)、フランスとロシアは同盟を締結していて
フランスでは、ロシア文学を始め、とにかくもうロシア流行りだったんだ。

で、改めて、Curnonsky(キュルノンスキ)。
キュルノンは英語でwhy not の意味。つまり、ロシア流行りな風潮にあわせて
私の名前も、「 ~スキでどうかね?」
なんて名前を名乗ることにしたみたいだ。
お洒落~。


 
ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef

 
「本物のビストロ」の証 “Bistrots Beaujolais” に認定されました。
 ・公式ガイドブック(PDF) (←最新版です。)
 




フランスって美味しい!
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→  Bistro Tableau Noir 

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