La chandeleur


冬季限定のクレープシュゼットが人気だ。(→blog
もっちりしっとりのクレープが、
リキュール香るオレンジソースをたっぷり吸った その美味しさは、デセール女王と讃えられるほど。古典デセールを Eau-de-vie(←)と味わうチャンス!お早めに。

さて、クレープと言えば、2月2日は 何の日かわかるかな?

 - 節分?

惜しい 今年の節分は 2月3日だね。

僕は恵方巻にはまだちょっと抵抗があるんだけど、豆まきだけは毎年欠かさず。
でも、豆で鬼が退治できるの?とか子供のころ考えたこともあったっけ。

季節を分ける節分は、邪気が入り込みやすい。だから、祓い清め、無病息災を祈る。
神が宿る五穀のひとつ、豆に言霊をのせるとか、
煎った豆なのも、魔目を射って魔滅にする、なんて意味があるみたい。
掛け声にも地域性でるよね。みんなの家はどんな掛け声?



ん~~、脱線が長い。
今日は節分の話じゃなくて、2月2日の話だったね。

実はフランスでは、2月2日は特別な日。
La chandeleur(ラ・シャンドルーㇷ)といって、聖母お潔めの祝日とも、キリスト奉献の祝日とも言われてる日なんだ。
それだけじゃなく、いまは一年で一番寒い時期。空気も凛と冷たくて、世の中のけがれが清められるって考え。なんとなくわかるよね。

冬が極まり、春が立ち始める日。遠くなった太陽が待ち遠しい季節だ。
聖なる気持ちで粛々と、でも笑顔でワクワクしながら春を待つ。
で、こんな日に必ず食べるものがあるんだ。


それが、クレープ。


crêpes


フランス中の各家庭で、この日はクレープを焼いて食べる。

 - なんでクレープ? 

フランスの友人は、黄色く丸いその色・形を太陽に見立ててるからだって言ってたよ。待ち遠しい光の象徴である太陽をみんなで食べる。なんだかいいよね。

あれ?って思うよね?
日本じゃ太陽を描くときはたいてい赤色塗りつぶすでしょ?
フランスでは黄色に塗るのが一般的。なんだか不思議?
でも、だから、クレープは太陽そのものなんだ。
そう。2月2日は、クレープの日。

相変わらず、フランスはかわいい。
フランス中で、クレープ焼いてんだよ? みんながフライパン片手に。か、かわいすぎる。

この日は、ちょっとしたお祭りだ。
スーパーやケーキ屋さんもこぞってクレープ商戦。日本の節分騒ぎとどこか似てるよね。
だから、La chandeleur(シャンドルーㇷ)の元の意味を忘れて、みんな「2月2日はクレープの日」って思ってるみたい。


それもただ食べるだけじゃない。
占いも兼ねてる。
片手でコインを握りながら、フライパンでクレープを美味くひっくり返せたら幸運を呼ぶ。
この日は、フランス中のキッチンで、「エイヤッ‼」ってことが繰り広げられてるって思うと、もうね、可愛すぎて悶えちゃう。

みんなもぜひ焼いてみて!
(レシピブログ → 家でタブロ・クレープ )

あのナポレオンもこの占いにハマっていたのは有名な話。
モスクワ遠征に失敗したのも クレープ返しが失敗したからだと悔やんでいたとかいなかったとか…。




ちなみに、Ayakaの誕生日も2月2日。クレープの日生まれの水瓶座。


NOSTALGIE × AUTHENTICITÉ
ランスよりもフランスらしく 受け継がれてきた本物の味を 
chef



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