Soupe de poissons

南フランス、マルセイユのスペシャリテ。
Soupe de poissons
スープ ド ポワソン

独特な作り方(←) は閲覧数がすごいことになってるから、
このブログの読者ならなんとなく覚えてるだろうけど、
ちょっぴりおさらい。


基本は岩礁に住む魚。青魚は入らない。

マルセイユのシンボル、カサゴは欠かせない魚。
そして、特有のゼラチン質が魅力のアナゴもマストだ。

あとは、種類が多ければ多いだけ、
複雑にうまみが重なり合い、味わいに奥深さと広がりが生まれるんだ。

マルセイユの湾、そのものを味わうためって言ってもいいんじゃない?

で、
それを実現するために、このスープならではの作り方が。

スープのすべてを使いきらないで、少量とっておいて必ずストックしておく。
次のスープを作ったら、前回のストックを混ぜ込むことで、
まろみを出すと同時に、そのたびに魚の種類が増えていく算段だ。

毎回、10何種類もの条件にあった魚を手に入れるのは難しいでしょ?
それに、すごい量のスープになっちゃうじゃない。
だから、はずせない魚、カサゴ、アナゴ、
あとはその時々で2,3種類を加えて作ることになるんだ。

写真は、先週の魚たち。
カサゴ、アナゴ、キス、イトヨリ、メバル。

カサゴ、アナゴ、キス、イトヨリ、メバル

僕のつくるスープは「濃厚で香ばしくガツンとくる旨さ」が特徴。

身や骨だけじゃなく、内臓まですべてを使うから、鮮度もすごく大事。

サイズは揃っていなくてかまわない。
大切なのは、とにかく鮮度と、
前回使ってない魚の中で、僕と目があった魚を入手する。
こんなイメージ。

キスは今シーズン初の仲間入り。
軽やかな爽やかな香りをプラスしてくれるよ。
 

夏の間中、進化を遂げ続ける、マルセイユのスペシャリテ。
Soupe de poissons スープ ド ポワソン

魚を食べるよりも魚。
ワインがすすむ、つまり、飲めるスープ。
食べるスープで、飲めるスープだ。

ここは、ロゼ(←) だな。




ビストロで、ナツを楽しめ!


ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 

chef



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