ポール オ プリュノ

数週間前から、こっそり
ほんとにこっそり、黒板に仲間入りさせてたから、
 -ブログにも何にも書かれてないし、あの料理はなんなの?
と、たくさんのつっこみを頂戴しました。

ちゃんと紹介しないとね。



豚肉をプルーンと赤ワインで煮込む。

ビストロ料理として、あまりにベタな、ベタベタなこの料理。
でも、定番料理には、人を惹きつけ続ける何かがあるはず。
その謎を解くために、ずっと避けてたこのベタな料理を

よし! いっちょ、本気で作ってみよう!

そんな思いで、すべての調理工程を見つめ直した、
本気の “ ポール オ プリュノ ” だ。



Échine de porc aux pruneaux
sauce au porto
(エシヌ ド ポール オ プリュノ、ソース オ ポルト)
 
ポール オ プリュノ
(豚肩ロースとプルーンの赤ワイン煮)

Échine de porc aux pruneaux ,sauce au porto

真上からのぞき込むお客様続出。

「ソースは瞳が映るようであれ」
大先輩が口癖のように話してくれていたのを思い出す。

すい込まれそうでしょ?

ポルト酒をたっぷりつかったこのソースは
レモンのかすかな渋さがすじを通し、
ほのかなクローヴが遠い記憶を刺激する。

正直、ここまでシックに大人な仕上がりになるとは思ってなかった。
みんながイメージしそうな野暮ったさは微塵も感じられない。
定番料理には、人を惹きつけ続ける何かがある。
僕の中で謎はすべて解けたよ。

 -ちゃんと作る。
ほんとに大切だね。

次に謎解きの答え合わせをするのは誰かな?


そうそう。
ポークじゃなくて、ポールだからね。

どこまでも奥深い、フランス料理の世界へ、ようこそ。


ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


「本物のビストロ」の証 “Bistrots Beaujolais” に認定されました。
2017公式ガイドブック GUIDE DES BISTROTS BEAUJOLAIS

chef



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