Baba au rhum

Bonjour!
どうも、シェフです。

リヨンのビストロでも大人気。
とろける笑顔と幸せなため息がこぼれる、そんなデセール

Baba au rhum
ババ オ ロム
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「美味しくて、天にも昇っちゃう気持ちです」
「こんなおいしいの、なんでもっと早くメニューに載せなかったの?」
なんて嬉しい言葉までもらって、
今日も早起きしてババ生地つくり。

基本はブリョシュと同じ。
pâte levée (パートルヴェ)と呼ばれる、発酵生地だ。
たっぷりのバターと卵のリッチな生地。
最後にラム酒とシロップをたっぷり打つことを忘れずにしっかりと捏ねる。
けっこう、時間をかけて。


バターがぎりぎりまで入るから、捏ねあがりはかなりゆるいんだ。
でもしっかりとグルテンが形成されて生まれる、均一な網の目が大事で、
焼成後も残るその細かな目に、シロップが浸み込んであの美味しさになるってわけ。



時間をかけて発酵。力強さを残す。


僕だけが体験してる、小さな店中がバターの香りで満たされる瞬間だ。




名付け親のロレーヌ公が、ルイ15世に嫁いだ娘のために
このお気に入りのデセールをヴェルサイユに届けたとか。
そして、革命以降、いっきにフランス中に広まったんだ。
宮廷の職人が、街に出て広めたところもビストロ料理と同じだね。

ビストロと共に歩んできた、そんな幸せなデセール。

でもなんで “ Baba ”って名前なの?
実は、ロレーヌ公はアラビアンナイト(千夜一夜物語)の大ファンで、
その中のエピソードのひとつ、アリ・ババがお気に入りだったとか。
硬くなったクグロフにお酒をかけて食べてみたら、
その美味しさに驚き、ババが誕生したのは有名な話。
彼のおかげで、「天にも昇っちゃう気持ち」になれちゃうわけだよ。


ほんっとに、フランスって美味しいよね。

Baba au rhum ババ オ ロム

まずはひと口食べてから、好みで “ 追いラム ” を。
いける人は、それこそバシャバシャと。

食べる食後酒。

とろける笑顔と幸せなため息をこぼしたい人はだれかな?



ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


chef

フランスって美味しい!
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