男子諸君! 2
前回、妙に反応があったこのブログ。
料理やワインのブログよりも読まれた数が多い、、、って、いいのか?それで。
調子に乗って、その2、
行こぉ~ぜぇ!Allez, on y va ! オニヴァ!
ちょっとおさらい。
「向き合っての数時間」を乗り切るには?
そう。 「二人の気持ちを共有作戦」 だったよね。
雰囲気や、なんとなくオシャレだから、じゃなくて
看板に偽りなしの、そんなお店を選ぶこと。
それが成功への近道。
だって、本気デートのプレゼントに、
見た目だけのイミテーションを用意したりしないでしょ?
お店だって同じじゃない?
思い出したかな? 復習も肝心だ。
気取らない、「どちゃく」のフランス料理を楽しむビストロとしては、
気持ちも普段着で、料理とワインを楽しんでほしいと思ってるんだけど、
誕生日に、記念日に、ここぞ!という時に
選んでくれるお客様もたくさんいらっしゃる。ほんとに嬉しいね。
「これから」の二人は見ていて、じれったくもあり、
昔の自分と照らし合わせては、懐かしくて
微笑ましすぎて、応援したくなっちゃうよね。
ちゃんと、彼女の好みもリサーチして、デートに臨む。うんうん。
お決まりは、待ち合わせ場所でバラの花束抱えて、サプライズ?
いやいや、今日、ずっと持ち歩くはめになっちゃうからね。それはちょっとどうなのよ。
そうそう、プレゼントは、さりげなくカバンに忍ばせて。
あんまり大きいと、デート中から彼女にバレバレだ。
-いつ渡してくれるんだろう?中身はきっとあれだな。
なんて、勘の鋭い彼女にはオミトオシかもね。
食事中、ちょっとそわそわしてるのが、厨房からでもわかっちゃうくらい。
それって、けっこうそわそわしてるよね。
いつプレゼントを渡そうか、どんなタイミングで?
かなり前からプレゼントを悩んで決めて、いよいよ渡すその時が来た。
緊張するよね。
もしかして、手紙なんかも添えてあったり?
彼女が席をはずしたすきに、カバンから取り出し両手でしっかり持って準備万端。
戻ってきた彼女に、
― これ、プレゼント。
やったね。
でもね、彼女ちょっと困ってない?
あれ?おかしいな。嫌がってる?
まぁ落ち着いて。
状況をよく考えてみようよ。
彼女は、プレゼントの置き所に困ってる。
このまま自分のカバンにしまう?それともここで開けるのか?
でも目の前には、いま運ばれてきたばかりの美味しそうな料理が。
悩んでる間に湯気も頼りなくなってきたし、、。
急いで開けて、包装紙を乱暴に破くのは嫌だけど、
テーブルの上にはお皿もカトラリーも、ワインのボトルやグラスだってあるし。
でも優しい彼女は、そっと膝の上で包みをほどいて素敵な笑顔を見せてくれるはず。
めでたしめでたし。
――― ほんとに?
「プレゼントを渡そうと思ってる」
その一言は、ぜひ僕たちにも伝えていてほしいんだ。
じゃぁ、このタイミングでどうですか?とか提案できるかもしれない。
料理やデセールを仕上げるタイミングをずらすことだってできる。
おいしい状態で食べたら、もっと最高の笑顔になれるんじゃない?
せっかくのデートじゃない。
お店の人も味方につけたら鬼に金棒だと思うんだ。
男子諸君!
忘れないで。店を予約しただけで安心するのはまだ早い。
食事 、 ワイン 、 会話。
本来ならこの3つをバランスよく楽しむはずのビストロで
ちょっとルール違反でイレギュラーなサプライズを計画したんでしょ?
でもそれ、嫌いじゃないな。
全力で応援するから、僕たちを味方につけることも頭の片隅に置いといて。
「これから」の二人に今夜も Santé!
Bonne chance!
桜も咲いて、遅れてた春がやっと到着したね。
ウキウキしながら、たまには笑って読む感じで。
chef