Porc à la charcutière

Bonjour!
どうも、シェフです。

言いなれないと、舌をかみそうな料理が仲間入りだ。
春のスペシャリテ、ポール シャルキュティエール


注文するとき、みんな、ちょっと言いにくそう。
どうせなら、ちゃんと分かったほうがいいでしょ?

charcuterie(シャルキュトリ) は聞いたことあるかな?
↑ 前にブログでちょこっと紹介したことあるけど、
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの食肉(主に豚肉)加工品のこと。

考え方の基本は、冷蔵庫のない時代から受け継がれてきた
貴重な食肉を保存する知恵、技術の結晶。
一頭の豚を解体して無駄なく加工する。
そして、それらの加工品を扱う店も 同じ、シャルキュトリっていうんだ。

その店(お肉屋さん)の主人のことは
charcutier(シャルキュティエ)。

たとえば、pâtissier(パティスィエ)、sommelier(ソムリエ) は聞いたことあるでしょ?
そして僕は、cuisinier(キュイジニエ)だ。



本題。

à la charcutière (ア ラ シャルキュティエール)

直訳すると “ シャルキュトリ風 ” とか、“ お肉屋さん風の ”、ってなる。

で、フランス語を勉強し始めるとちょっぴりやっかいなのが
月は女性で太陽は男性。みたいに女性名詞、男性名詞って習うでしょ。
お肉屋さんの主人だって、女性の場合は語尾が変わるんだ。
charcutière(シャルキュティエール)
だから、お肉屋さんの女主人って意味。

じゃぁ、どんな料理なの?

やったね。やっとたどり着けたね。
ここが一番大事なところ。

à la charcutière は、お肉屋さんに必ずある
あの食材を使って仕上げた料理やソースにつく言葉なんだ。

その食材が、cornichons(コルニション)
小さいキュウリのピクルス。

ハムやパテ、リエットにも必ずついてくる、付け合わせ。
このコルニションが刻まれてソースのアクセントになってるんだ。

そして、甘さが出るまでじっくり炒めた玉葱、ムータルドディジョン。
すべて、お肉屋さんcharcuterie(シャルキュトリ)にある食材ってこと。

 
Échine et joue de porc à la charcutière
(エシヌ エ ジュ ド ポール アラ シャルキュティエール)
ポール シャルキュティエール
(豚肩ロースとほほ肉の軽い煮込み)
 
Échine et joue de porc à la charcutière

少し色付くまで炒めた玉ねぎの甘味、
コルニションの酸味、歯ごたえ、
溶けこんだディジョンマスタードの香り。
ソースとじゃが芋のピュレをたっぷり絡めて頬張れば・・・。
もう、言葉はいらないんじゃない?

煮込みの醍醐味は、すべてのうまみが凝縮されてソースになること。
豚肉の肩ロースとほほ肉から異なるゼラチン質が絡み合い、
この豊潤な一皿をまとめ上げるんだ。




もう、さらりと言えるよね?
ポール シャルキュティエール

あわせるワインは、ボジョレで決まりだ!


ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


chef

 
「本物のビストロ」の証 “Bistrots Beaujolais” に認定されました。
 ・LE GUIDE DES BISTROTS BEAUJOLAIS  (map)
 ・公式ガイドブック (PDF)
 



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