Vacherin glacé
Bonjour!
どうも、シェフです。
今日紹介するのは、フランスの歴史を紐解くかのような古典氷菓。
メレンゲとアイスクリームの組み合わせ、
Vacherin glacé (ヴァシュラン グラセ)。
天使のようなくちどけと、その軽さ。
冷たく儚いその幸せは、甘い香りとともに溶けていく。
食べ終わって残る、しっかりとした満足感は
まさに歴史を感じる古典デセールだ。
Vacherin glacé
ヴァシュラン グラセ
(完璧なアイスクリーム parfait と メレンゲの組み合わせ)
Vacherin glacé |
Vacherin glacé (ヴァシュラン グラセ)。
つくられたのは、なんと200年も前。
氷菓を食べることができたのは、王様や時の権力者だけ。
贅沢品であり、力の象徴でもあったんだろうね。
砂糖が高価だったこともあるんだけど、
冷凍庫もアイスクリームマシンもないどころか、
ホイッパーだって、アシやツゲの小枝を茹でて皮をむいて束ねて・・・。
そんな時代にこんなデセールが、
って考えるとちょっとロマンに浸れちゃう、そんな幸せなデセール。
― でも、アイスにメレンゲ乗っけただけ?
そんな古典を軽んじるような仕事、僕がすると思う?
もちろんただのアイスクリームじゃない、その秘密は、
今日は書ききれないからまた次回に。
食べたほうが早いかも。
フランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。