Rillons de Touraine


Touraine
 今夜はとことん トゥーレーヌ


 - って、トゥーレーヌってどこ?

そんなツッコミがどこか心地いい、初夏のお祭り。

みんながまだまだ知らないフランスの美味しさ。
Tableau Noir でとことん味わっちゃえ!

でも、よくわからなきゃどんなにすごい魅力も半減。
よ~し!じゃぁ、ちょっとだけ解説するっち。

僕たちを魅了してやまない、六角形の国、フランス。
大地を流れる川だってスケールが違う。
最長の川は、全長なんと、1,000km以上!
中央フランスから北上し、Paris の手前で進路を西に変え、
大西洋に流れるフランス最長の川。
それが、フランスの庭と称えられる美しい景観がどこまでも続くロワール川だ。


Touraine
トゥーレーヌは、そんな古城が立ち並ぶロワール川の中域。
その中心都市はTours(トゥール)。
そう、みんなもよく知ってる、高松市の姉妹都市だよね。
古城巡りの観光で必ず訪れる街だ。
駅近くは近代的に開発されてるけど、少し歩くと、小さな落ち着いた街並み。
養豚でも有名なこの一帯は、特にワインとシェーヴルの生産も盛んなんだ。


そんな、トゥーレーヌの郷土料理といえば、なんといっても
rillettes ( リエット )  Rillettes de porc

もちろん、トゥーレーヌには豚肉を使った
魅力的な郷土料理がまだある。
それが、

rillons ( リヨン )  Rillons de Touraine

綴りから同じ語源だとわかると思うけど、
塩でマリネした豚肉をコンフィのようにゆっくり加熱する
という作り方にも共通点があるんだ。

どちらも、600年以上も前から、
ほとんどその姿を変えずに大切に受け継がれてきた
奇跡の郷土料理と言ってもいい。




 
Rillons de Touraine
aux pommes fruits écrasées 
sauce au vinaigre de xérès
 
(リヨン ド トゥーレーヌ オ ポムフリュイ エクラゼ ソース オ ヴィネーグル ド ケレス)
  


ワイン、塩、スパイスでマリネした豚肉を、
600年前と同じ技で加熱するんだ。

何度も何度もワインを回しかけ、5時間かけてじっくり蒸し焼きにしていく。
繰り返すごとに、ワインは鍋底でカラメリゼされていき、
豚肉に絡んでいく。
じっくりじっくり加熱を続けていくと
豚肉からはじわじわと脂が出てきて、
しだいに鍋の中では豚肉をコンフィにしている状態になっていく。
うまみを逃がすことなく、香り豊かに加熱されるんだ。
そして、仕上げは豚肉から出る脂で揚げ焼きのイメージだ。

こんな料理、食べたことないでしょ。
600年も前からこんな料理が!ってすごい驚きかな。
いまも作られ続けるには、理由があるはずだ。

Rillons de Touraine
リヨン ド トゥーレーヌ

日本ではまだまだメジャーじゃないこの料理。
トゥーレーヌのワインと一緒に堪能してみて。
ルネサンス香る中世のフランスに、ようこそ!




ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


「本物のビストロ」の証 “Bistrots Beaujolais” に認定されました。
2017公式ガイドブック GUIDE DES BISTROTS BEAUJOLAIS

chef


フランスって美味しい!
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