ときどき、タンポポ

pissenlit


フランスに春の訪れを告げる葉野菜のひとつ。
マルシェでも農家が摘んだ若い葉を、山盛りになって売ってたりするよね。
pissenlit (ピサンリ) は、
タンポポの葉のこと。

salade de pissenlit (サラド ド ピサンリ)
ソテしたベーコンを混ぜたタンポポのサラダが一般的。

想像できると思うけど、
若い葉でも、やっぱりかたくて苦い。
だから、熱々のベーコンを混ぜてほんのり加熱する。
すると、苦さの中に、甘さとコクが顔を出すんだから不思議だ。

でもね、
日本で流通している pissenlit
なぜか遮光して育ててて、
黄ニラみたいな色をしていることが多いんだ。
それで妙に長いの。

・・・。
ん~ん、どうもね。
やっぱり、タンポポは緑じゃなきゃタンポポらしくないと思うのは僕だけ?



と、いうわけで、
イメージ通りの緑のタンポポ、入荷しています。



pissenlit


フランスには、この春を告げる葉野菜が
どうしても必要なサラダがあるんだ。

それが、
美食の街、Lyon の名物サラダ。
おいしいものがいっぱいのフランスで
美食の街という名声を得ているリヨン。
そんなリヨンの名物サラダ。
つまり、世界で一番美味しいサラダだ。

Saladier Lyonnais
(サラディエ リヨネ)
リヨンのサラダ鉢
 
 
 
過去のblog → “サラディエ リヨネ”
に、ちゃんと書いてあったよ。


そうそう。
使うグリーンサラダ(葉野菜)は何でもいいわけじゃないんだ。
pissenlit (タンポポの葉)を使うのが正式。
だけど、タンポポは春しか入手できないから
ゴマの香りがするといわれているあの野菜、
roquette (ロケット)で代用するのが、Lyon(リヨン)の流儀だ。


だから、普段はロケットだったけど、
春だけはピサンリを使うってわけ。

その苦味と歯触り、かすかな甘さが
このサラダのコクとうま味、酸と合わさって、
「あぁ、世界一のサラダっていう意味が分かるかも!」
ってなる、はず。

春だけの、柔らかい葉が手に入ったその日だけ、
本物の“ Lyon (リヨン)のサラダ ” が食べられます。

だから、“ ときどき、タンポポ ”

ときどき、タンポポ





そうそう、タンポポには別名があってね。
長くなりそうだから、また次回。
このサラダには、動物がいっぱい入っている。
この話もまた次回だね。


ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


chef


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