“ウォッシュ好き”さんに捧げる、
やっと、食べごろになりました。
フランス北西部、酪農地帯ノルマンディを代表するフロマージュのひとつ。
15年くらい前にリヴァロ村で食べて、僕はすっかり虜になってしまった。
Livarot
(リヴァロ)
“ colonel ” |
数週間まえに入荷して、じっくり熟成させた甲斐があったよ。
ウォッシュらしさと、優美さが入り混じる、得も言われぬその香り。
無事、食べごろを迎えたから今夜から黒板に仲間入り。
そう。無事に、なんだ。
実はほっとしてる。
ウォッシュはちょっと気難しいとこがあるから、
理想的に熟成してくれないこともよくあるんだ。
でも、大丈夫。僕と相性がよかったのかな?
これはもう期待を裏切らない食後のお楽しみ。
ボトルに残ってるワインと、
あ。calvados ともいい組み合わせだよね。
周りのオレンジ色の皮は、好みで。
僕は外したほうが楽しめると思う。
リヴァロ特有のむっちりしたきめの中に、
優美な香りが広がっていくはずだ。
“ Fromages好き ” なら、このたまんない感じ、わかるよね?
型崩れを防ぐために巻かれた5本のイグサが、
陸軍大佐の5本の階級章に似ていることから
Livarot は “ colonel ” (大佐)のニックネームを持つ。
でも、きっとそれだけじゃないはずだ。
その味わいに敬意を払ってるってことなんじゃないかな?
フランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
chef