Porc aux pruneaux

フランスには豚肉を使った美味しい煮込み料理がたくさんある。
どれも美味しくて、それぞれに魅力的で、順位をつけるのは難しいけど…
今日は僕の好きなトップ3を紹介。

まずはこれかな。
🐖プティサレ(塩漬け豚肉)とレンズ豆
ふらっと入ったビストロでも必ず食べられるおふくろの味。
豚肉はもちろん、旨みを吸ったレンズ豆がなんとも滋味深い。

外せないのが、🐖シュークルート
(発酵キャベツと豚肉やその加工品ベーコン・ソーセージのおでんみたいな煮込み。)
アルザス料理だけど、結構他の街でも見かける、フランス全土の味。
シュークルートには、豚の脂の甘さがホント合うよね。


そして、なんといってもこれ。
🐖豚肉とプリュノの赤ワイン煮

旨味の濃い肩ロースを、
紅茶で戻したプルーンと赤ワイン、ポルトでやさしくブレゼ。

ポルト酒をたっぷり使ったこのソースは、
プルーンの香りも手伝ってコクの中にほんのりやさしい甘み。
甘さに振れただけで終わらないのが、奥深いソースの世界。
レモンと紅茶のかすかな渋さが、大人なキレを演出して、
ほのかなクローヴの香りが遠い記憶を刺激する。

気づいたかな? すべての香りが、Beaujolais の味わいに当てはまる。
ワインとの組み合わせの妙まで、偶然か必然か。

こんなにもビストロの夜に似合いすぎる、シックな仕上がりがたまらない。


Porc aux pruneaux
ポール・オ・プリュノ

(豚肩ロースをプリュノとポルトでじゅわっとブレゼ、赤ワインソースとじゃが芋のピュレ)

Porc aux pruneaux



代々受け継がれてきた料理に共通するのが、
その料理名が、決まってシンプルだということ。

Porc aux pruneaux
(ポール・オ・プリュノ)
プルーンの(風味の)豚肉。

調理方法も付け合わせも何も書かれてないけれど、
赤ワインでじっくりブレゼしたあの料理だということも、
もちろん、じゃが芋のピュレを添えてるはず、ということも、すべてこの名前に含まれてる。



今夜は、この完成された豚肉料理で、ボジョレをゆっくりと傾けてみようか。








ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


chef


「本物のビストロ」の証 “Bistrots Beaujolais” に認定されました。
 公式ガイドブック2020(PDF)(←超最新版です。)


フランスって美味しい!
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