Poulet au vinaigre
ちょっと、秋の気配?
朝晩は気持ちいい風が吹くようになったね。
今日は、美食の都 リヨン を代表する郷土料理を改めて紹介。
Poulet au vinaigre
プレ オ ヴィネグル
直訳すると 「 ヴィネガー風味の若鶏 」。
昔から愛され続けてきた料理の証。
当たり前にそこにあるから、料理名も単純明快。
すごいでしょ?
調理法が何も明記されてない。
ヴィネガーの鶏。
それだけ。
フランス語のメニューに注目してみればいろんな発見があるよね。
でも、フランスで誰に聞いても、この料理が頭に浮かぶんだ。
つまり、そういうこと。
ビストロでこそ味わえるエスプリ。
未体験の人は試してみるしかないんじゃない?
プレは若鶏。それを赤ワインヴィネガーでフリカセにするリヨンの伝統料理。
材料も作り方もシンプルなこの料理は、
ちょっとしたポイントの積み重ねが、仕上がりの大きな差になるんだ。
旨み、香ばしさ、甘み、酸味、まろみ、やさしさ。
どのバランスで仕上げていくか。腕の見せ所だ。
肉のなかの中まで、ヴィネガーの香りがしっかり入って、
(酸っぱいわけじゃなくて、香りが、だよ。)
頬張るごとに、これぞ美食の都のエスプリ!って笑顔がこぼれるはずだ。
Poulet au vinaigre, aux spätzle
( プレ オ ヴィネグル、オ シュペツル )
プレ オ ヴィネグル
添えてあるのは、spätzle (シェペツル)。
パスタなんてオッシャレーなものじゃなくて、
これは、フランスの「すいとん」だと思ってもらっていい。
残ったソースに絡めて食べると、そのモチッとした歯ごたえ、弾力が
鶏肉との対比でいい味を出してくれる。
あわせるワイン?
ボジョレの赤か泡。そうか、マコネの白もいいね。
リヨンの民になりきって、秋のあの日(←)を待つ。
ビストロの正しい過ごし方だ。
フランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
受け継がれてきた本物の味を。
chef
「本物のビストロ」の証 “Bistrots Beaujolais” に認定されました。
・公式ガイドブック(PDF) (←最新版です。)