Tripes (トリップ)
牛の胃が4つあることは知ってるよね?
ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラ。
焼肉屋さんでも人気だけど、
フランス料理には魅力あふれる内臓料理がたくさんあるんだ。
そう、もちろんタブロノワールの黒板にも。
そう、もちろんタブロノワールの黒板にも。
写真はトリップのうちのひとつ、ハチノス。
牛の2番目の胃袋。
ハチノスは Tripes(トリップ)のうちのひとつ。
-あぁ、トリッパね。
ってよく言われるけど、きっと違うんだと思うなぁ。
ハチノス (牛 第二胃) トリップのうちのひとつだ! |
ハチノスは Tripes(トリップ)のうちのひとつ。
-あぁ、トリッパね。
ってよく言われるけど、きっと違うんだと思うなぁ。
フランス語のトリップは、ハチノスだけを指す言葉じゃないんだ。
消化器官全体、つまり、トリップはすべての胃や腸も含む。だから、いつも複数形。
なぜか、トリッパ(伊)=ハチノス が一般的?
トリッパのトマト煮?ハチノスのトマト煮?
専門店って名乗ってる店も平気でこう表記してるよね。
こないだ、すごいの見かけたよ。
トリッパとギアラの煮込みだって。
そろそろ違和感に気付こうよ。
根菜類と牛蒡の煮物と同じくらいの違和感あるでしょ。
少なくとも、トリップ(仏)はそうじゃない。
プロとして他国の食を発信するなら正しい言葉ってすごく大切だと思うよ。
下処理が大変な食材だけど、
臭みを完全に取り除いたらつまらないから、
香りを残しつつ、仕上げるのが腕の見せ所。
トリップの他の部位と合わせて、
寒い季節に、グラタン仕立てなんてどうかな?
フランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
chef
受け継がれてきた本物の味を。
chef