Crème brûlée

Bonjour!
どうも、シェフです。

ビストロ料理に代表される、フランスの郷土料理、伝統料理。
そして、その奥からあふれてくるフランスの魅力、力強さを発信したい!
もう、高松にある、
フランスのアンテナショップって呼ばれてもいいぞ~!
そんな思いでどんどんフランスよりもフランスになっている、Bistro Tableau Noir 。

黒板には、笑っちゃうくらい “ これぞビストロ料理! ” が並んでいる。

でも、偏見や間違ったイメージから敬遠されがちなメニューがいくつかあるんだ。

“ あぁ、あれね。 ”

って言われちゃう。 あれ ってなんだろうね?

きっと、どこかでよく似たメニュー名の料理を食べたことがあるんだろうね。
その印象がよくないのか、注文してもらえないことも多い、そんなメニュー。


そんな代表格はなんといっても、これでしょ。
Crème brûlée

このあまりに古典なデセールは、
お持ちした時にこんなふうに言われる。
「えぇ~?」「想像と違~う!」「薄~い!」「大き~い!」
深いココットに入ったプリンみたいなのをイメージした?
形から、違うよ。


Crème brûlée
クレームブリュレ


Crème brûlée

このデセールの主役は、
表面の焦がしたカラメルなんだ。
だから、当たり前だけど、薄くして、表面を出来るだけ大きく作る。

材料は、生クリーム、卵黄、砂糖、そしてヴァニラビーンズ。これだけ。
シンプルだからこそ、難しいし、面白いとも言える。

そんなデセールで、カラメルが主役を張るのは決して簡単じゃない。
焦がし方、焦がし具合で味わいががらっと変わる。
その加減で、
甘さと苦さの振りかただけじゃなく、
奥行き、香りの広がりまで決まるんだ。
だから、オーダーが入るといつも真剣勝負。
この時だけは、カウンター越しに話しかけられても
空返事しちゃうかもしれない。ごめんね。


カラメルの食感。割る楽しさ。
甘さと苦さのバランス。
アパレイユのなめらかさと、とことん主張してくるヴァニラの香り。

受け継がれ、作られ続けているのには、わけがある。
“ あぁ、あれね。 ” で片付けられるはずがない、
フランス伝統のデセール。それが、
Crème brûlée
クレームブリュレ



そんな Crème brûlée と、ぜひ一緒に味わってほしい
eau-de-vie(オードヴィ)も、もちろんあるよ。

ノルマンディのCalvados(カルヴァドス)、
ブルゴーニュのMarc(マール)。

カラメルとヴァニラの香りと絡み合って、
眼を閉じて味わう時間が、びっくりするくらい長くなるはず。

紡ぎあう幸せな余韻。
想像して、にやにやしちゃったなら、
もう試してみるしかないよね。



“ あぁ、あれね。 ”

その あれ かどうかは、本物を味わって、それからじゃない?




ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


chef


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