la cuisine française ~ Bistro Tableau Noir の料理~

Bonjour‼ Ça va?

どうも、シェフです。

東京での仕事の環境とは違い、
厨房は自分一人で
表現したいこと、食べてもらいたい料理や味、
こだわり出したら止まらないし、
どんどん料理に対してストイックになっている自分に気付き
なんだか面白い。

日々の仕事の中で感じること
フランス料理への考え、思い、
自分に対する戒めも込めて、
言葉にしておこうと思う。

今回で4回目だね。



la cuisine française ~Ⅳ~

Bistro Tableau Noir の料理。

何度もこのブログで書いてるけど、
いつも心がけていることは
すべての料理が 「フランスを感じられる料理」 であること。

見た目を飾りたてるのではなく
その本質(フランスの人々の培ってきた生活)がにじみ出てくる料理であること。

それがフランス料理店と看板を掲げる店としてのスタートラインであり
来てくださるお客様に対する責任だと思う。

タブロノワールの料理は、すべて
フランスで脈々と受け継がれてきた郷土料理であり、
フランスの料理人たちがビストロ料理として表現してきた伝統料理そのものだ。

その中で、その季節その時々で、
素直に自分が食べたい!と思う料理だけを黒板に並べている。
それは、料理を作る僕自身が 「食べたい!」 「美味しい!」 と思う料理でなければ
お客様に心から満足していただけないだろう、という思いからだ。

だけど、フランス各地方の郷土料理を
「これがビストロ料理だ!」と、声高にメニューに並べただけではどうかな?とも思う。
気候、文化、人々の生活も全く異なる
各地方の特色あふれる料理を並べただけ、では
ひとつのレストランとして、なにかばらばらな感じが否めないよね。

大事なことは、受け継がれてきた伝統をしっかりと受け止め、
郷土料理の魅力を損なうことなく、タブロノワールのエスプリを加えること。
それはつまり、僕らしさ。
プロの料理人として自分らしさを表現することを忘れない。
それが、過ごした時間の気持ちよさや、統一感につながっていく。



壁一面の黒板に書かれた “Carte du jour” 本日のメニュー。
フランスやフランス料理に興味がある人ならば、
笑ってしまうくらい定番のビストロ料理がずらりと並ぶ。

食べると、フランスとタブロノワール、
両方のエスプリを、しっかりと感じてもらえるはずだ。


黒板をじっくり眺めたら
ぜひ、何を食べたいかを決めてほしい。
今日はメインはこれを食べる‼って決めて、
その料理に合わせて、じゃぁワインをどうしようか、とか。
その逆もいいね。まずワインを決めて、合う料理を決めていく。
あれもこれも、じゃなくてね。

僕はお子様ランチみたいなフランス料理はどうも好きになれない。
最近の流行を知らないわけじゃないけど、
脈絡のないソースや付け合わせで着飾った少量多皿で、
家に帰って、何を食べたか思い出せないなんて、がっかりじゃない?


もちろんこれは好みだから
どちらがいいというわけじゃないけど、
ちゃらちゃらしない、質実剛健な骨太なフランス料理が信条。
僕はそういうタイプ。

もしわからない料理があったら
どんどん聞いてほしいな。
相談しながら、いっぱい悩んで、
今日の美味しい時間を一緒に作り上げていきたいって思っている。

食事をしてお腹を満たすだけじゃつまらない。
悩んで迷う時間もBistroの楽しみのひとつだし、
それが「フランスって美味しい!」を実感する方法。

Bistro Tableau Noir
大好きなフランスを丸ごと味わってほしい。


chef


la cuisine française ~Ⅰ~ ~フランス料理~
la cuisine française ~Ⅱ~ ~料理人として~ 
la cuisine française ~Ⅲ~ ~Bistro ビストロ~



フランスって美味しい!
タブロノワールのホームページはこちら  →  Bistro Tableau Noir 


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