porc à la charcutière

Bonjour!
どうも、シェフです。

先週から黒板に仲間入りしてる豚肉料理は
春を感じる幸せな味わいなんだけど、
注文するとき、みんな、ちょっと言いにくそう。

Échine et joue de porc à la charcutière
ポール シャルキュティエール


どこから説明しようか。
言いなれないと、舌をかみそうなシャルキュティエールだね。

charcuterie(シャルキュトリ) は聞いたことあるかな?
↑ 前にブログでちょこっと紹介したことあるけど、
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの食肉(主に豚肉)加工品のこと。

考え方の基本は、冷蔵庫のない時代から受け継がれてきた
貴重な食肉を保存する知恵、技術の結晶。
一頭の豚を解体して無駄なく加工する。
そして、それらの加工品を扱う店もシャルキュトリっていうんだ。

それで、その店(お肉屋さん)の主人のことを
charcutier(シャルキュティエ)

pâtissier(パティスィエ)
sommelier(ソムリエ) は聞いたことあるでしょ?
そして僕は、cuisinier(キュイズィニエ)だ。

本題。
à la charcutière (ア ラ シャルキュティエール)
直訳すると “シャルキュトリ風”とか、“お肉屋さん風の”、ってなる。
で、フランス語を勉強し始めるとちょっぴりやっかいなのが
月は女性で太陽は男性。みたいに女性名詞、男性名詞って習うでしょ。
お肉屋さんの主人だって、女性の場合は語尾が変わるんだ。
charcutière(シャルキュティエール)
だから、お肉屋さんの女主人って意味。

じゃぁ、どんな料理なの?

長くなったね。やっとたどり着けた。
そこが一番大事なところだよね。

à la charcutière は、お肉屋さんに必ずある
あの食材を使って仕上げた料理やソースにつく言葉なんだ。

その食材が、cornichons(コルニション)
小さいキュウリのピクルス。

ハムやパテ、リエットにも必ずついてくる、付け合わせ。

このコルニションが刻まれてソースのアクセントになってるんだ。



Échine et joue de porc à la charcutière
(エシヌ エ ジュ ド ポール アラ シャルキュティエール)
ポール シャルキュティエール
(お肉屋さんの軽い煮込み)

Échine et joue de porc à la charcutière

少し色付くまで炒めた玉ねぎの甘味、
コルニションの酸味、歯ごたえ、
溶けこんだディジョンマスタードの香り。
ソースとじゃが芋のピュレをたっぷり絡めて頬張れば・・・。
もう、言葉はいらないんじゃない?

煮込みの醍醐味は、すべてのうまみが凝縮されてソースになること。
豚肉の肩ロースとほほ肉から異なるゼラチン質が絡み合い、
この豊潤な一皿をまとめ上げるんだ。



porc à la charcutière

豚肉はポークじゃなくて、・・・。
このブログの熱心な読者には説明はいらないよね。

ポール シャルキュティエール

ベタな豚料理、第二弾。
春はこれだ!


ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


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