Saladier lyonnais

「前回食べたレバーのサラダ、美味しかったからまた食べたい。」
なんて、とっても嬉しい話を聞いたりする。
でも、ちょっと聞きなれない料理名だから、
お客様が読みにくそうにしているのもよく見かけるんだ。

Saladier lyonnais
“ リヨンのサラダ鉢 ” って意味。

読み方は、

サラディエ リヨネ

サラダ リヨネーズ(リヨン風サラダ)の呼び方が一般的かもしれない。
でも、ボール(鉢)の中ですべて混ぜて仕上げるから、
タブロノワールのこのサラダは、
リヨンのサラダ鉢 / サラディエ リヨネ なんだ。

メニュー名から、料理を正しく伝える。
そんなことも専門店の大切な役割。

Saladier lyonnais


“ このサラダには、いろんな動物が入ってる ”
前にこんなことを書いたね。

なんたって、フランスが世界に誇る、美食の街 Lyon のサラダだからね。
そう。鶏のabattis(アバティ)だけじゃないんだ。

実はね、

ライオン と ロバ と オオカミ も入ってるんだ。

もう一度言うよ。

このサラダには、
ライオン と ロバ と オオカミ も入ってる。

なんだかよくわからない?
まぁ慌てないで。順番に説明を。

このサラダに欠かせない葉野菜、たんぽぽ。

一般的には、“たんぽぽ” はフランス語で、
pissenlit (ピサンリ)
ある効能があることから、こんな名前なんだ。
ちょっと、このブログでは書きにくいから、興味のある人は調べてみて。
pisse + en + lit で分けて調べるとすぐわかるはず。

さて、本題。いろんな動物が入ってるって話。
pissenlit (ピサンリ) たんぽぽ にはいくつか別名があるんだ。
ダンデライオン が有名かな?
“ 君は~ダンデラ~イオ~ン ♪ ”

これはフランス語の
dents-de-lion
(ダンドリョン)が伝播した言葉だ。
そう。
ライオンの歯って意味だね。
pissenlit, dents-de-lion, groin d'âne
なるほど、ギザギザ具合がそう呼ばせるんだろうね。

もうひとつ。
groin d'âne
(グルワン ダヌ)って名前も。
その意味は、ロバの鼻。

え?
ロバの鼻?
なんで、たんぽぽがロバの鼻なのかは・・・?
フランス語ってちょっとこういうところあるよね。
かわいい。

そして、このリヨンのサラダ鉢に欠かせない croûton (クルトン)。
これにも、別名があって、
dents-de-loup
(ダンドルー)
三角のその尖った形が、オオカミの歯だ。

croûton ,dents-de-loup

 
 
つまり、
美食の街、リヨンの名物サラダ
Saladier lyonnais には、
鶏のabats(アバ)だけじゃなくて、
ライオン と ロバ と オオカミ も入ってる。
どうかな。ちょっと、すごいよね?

そんなこともちょっとだけ思い出しながら、
世界一おいしいご馳走サラダを今夜も
Bon appétit !


ランスよりもフランスらしく
受け継がれてきた本物の味を。
 


chef


フランスって美味しい!
タブロノワールのホームページはこちら 
→  Bistro Tableau Noir

 
ご予約はお電話でお受けいたします。
Tel : 087-813-2014

定休日は火曜日です。